パプアニューギニアでのパーティー料理と言えば、“ムームー”と誰もが答えるくらい有名です。
ムームーとは、石焼蒸し焼き料理のことを言います。

まず10-20センチくらいの石を1時間くらい薪で焼きます。
その後、掘った穴の中にその焼いた石を敷き詰め、その上にバナナの葉っぱなどを敷いて、そこに豚、牛、ヤギなどの肉、さつまいも、ヤム芋、タロイモやその他のいろいろな野菜を入れ、バナナの葉っぱなどで蓋をして、その上に土を被せて1時間以上蒸し焼きにします。

この日は、友人が隣村からお嫁さんを迎える日だったので、私たち家族は招待されて彼の村に行ってきました。この儀式は、お嫁さんの家族にお金などを支払うことから“ブライド　プライス”と呼ばれています。

私にとっては、初めての現地の伝統的な行事への参加で、何が起こるのか全く予想もつきませんでした。
村に到着したときには、私たちの周りは既にムームーのために煙だらけでした。
そのうちに、その敷地内だけでは足りないために近くでムームーにされた牛や豚などが運ばれてきて、私たちはそのボリュームに唖然としてしまいしました。

この日に、ムームーにされたものは、私の記憶によると下記の通りです。
牛3頭
豚10頭
ヤギ5頭
さつまいも、ヤム芋、タロイモ、葉物の野菜、羊歯の葉などは量が不明ですが、いずれにしても莫大です。

私たち家族に配られた量もこの量、大きな鍋に一杯です。さすがに食べきれず家にお持ち帰りして食べさせていただきました。
シンプルな料理法で味付けもありませんが、素材の味がしっかりしていてとても美味しかったです。

レポーター「見形 明美」の最近の記事

• パプアニューギニアの選挙の盛り上がり
• パプアニューギニアのオープンなお葬式
• パプアニューギニア驚き2段重ね

「パプアニューギニア」の他の記事

• パプアニューギニアの選挙の盛り上がり
• パプアニューギニアのオープンなお葬式
• パプアニューギニア驚き2段重ね