メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 カソリック大国メキシコでは、クリスマスの前の9日間(12月16~24日)を「ポサダ」と呼び、各家庭で日にちを決めてお祭りをします。

 この9日間とは、12月25日を誕生日とする(諸説ありますが)キリストの誕生を祝い、キリストを懐していた処女マリアの9ヶ月間を表しているそうです。

 何をするのか、というと、カソリックとメキシコ伝統のクリスマスの歌を歌い、「キリストを宿している処女マリアとその夫ホセを泊めていただけませんか?」と家々を回る寸劇をするわけです。
 門の内側ではの「家の人」と、外側ではマリア一行がいて、ロウソクの灯りのもと、歌を掛け合います。
 「知らない人を家に泊めるの?」と怪訝だった「家人役」も、最終的には「聖母になる方にお泊まりいただけるなんて、光栄ですわ!」と門をあけ、一行を招き入れます。


 


門の外と中とで、歌を掛け合います。

門の外と中とで、歌を掛け合います。

 それが終わると、やんややんや、みんなで軽食や温かいポンチェでお腹を満たします。

 軽食とは。
 トルティーヤをさくっとぱりっと揚げたトスターダスに、色んな物を載せてバリバリ!と食べるのですが、本日のトスターダスはこのお宅の従兄弟の奥さんが作った「ポテトとチキンのサラダ」。

 これがなんとも美味しくて!何を入れたんだろう?小さいダイスに切って茹でたポテトにグリーンピース、ニンジン、細かく裂いたチキンをマヨネーズで合えただけのようですが、なんだかとっても美味しい‥。
 これを、サクサクのトスターダス(直径約20cm)にごそっとのせて、端からバリバリと齧って行きます。

 と、外で冷えたからだを温める「ポンチェ」。
 安いもので十分の赤ワインを水で薄め、砂糖、シナモン、ダイス状にした干しリンゴ、プルーン、桃、杏、オレンジなどなど、ありったけのフルーツを入れてぐつぐつと数時間煮込みます。
 最後に、みじん切りのクルミを浮かべて、温かいうちにいただく「ホットワイン」。
 夜のグアダラハラはこの時期、一年で一番寒く(それでも最低気温は3℃程度)このポンチェが一層美味しく感じます。


売り切れ寸前で写真を撮ったので、食べかけでごめんなさい!

売り切れ寸前で写真を撮ったので、食べかけでごめんなさい!




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