メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

前の月へ

2025.10

次の月へ
S M T W T F S
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

内陸で食べる魚2

2025.10.23 up

 先日、大型会員制スーパーマーケットの市内3店舗目となるお店が開店しました。実際にお店側から開店を知らせる1年も前から、「あそこの空き地にあのお店が来る!」「今度の店舗はガソリンスタンドもついてる!」とすごい噂になっていました。

 開店から約10日。

 少しはフィーバーも冷めたかしら、と思い、平日の朝に出かけて行ってみました。目的は、メキシコ初の「寿司コーナー」。

 何やら、日本から寿司の専門家を呼んで事前研修をおこなっていたとか。まともな寿司が食べられるのかな?と思い、偵察に行ってきました。冷ケースの向こう側には、10人ほどが作業している姿がガラス越しによく見えます。


三人前の巻き寿司と握り

三人前の巻き寿司と握り

 メキシコで一般的な「スシ」とは、ノリが内側になる太巻きで、中身もクリームチーズ、スリミと呼ばれるカニカマのようなもの、アボカド、サーモンが一般的。

 このお店でも、太巻きは御多分に洩れずこのスタイルでした。マグロの握り、サーモンの握りも三貫ずつ。二人がお腹いっぱいになるだけの量に、ポン酢とわさびがついて600ペソ弱(約5000円)。結構覚悟のいる値段ですね。

 サーモンとマグロの握りが四貫ずつに、ポン酢とガリとわさびで208ペソ(約1700円)。これなら、一人でちょっとリッチなランチを、と言う気分の時に買ってもいいかもしれません。


美味しそうな赤身

美味しそうな赤身

 同じコーナーには、手巻き寿司用なのでしょうか、サーモンとマグロの刺身のパックが。また、日本食の流れなのか、エビの天ぷら12本入り300ペソ(約2500円)も売られています。

 このコーナー近辺に怪しくも15分ほど居て観察してみましたが、残念ながら手にとって買っていく人はまだいませんでした。

 値段と質も興味深いのですが、それ以上に生の魚を使った握りや刺身などがこのお店に専門コーナーを作って売られ始めた、と言うことに大きな意味があると思います。

 メキシコ人は生の魚を食べません。その彼らが、寿司とはそう言うものなのだと受け入れ、求め始めたと言うことなのです。今後「生の魚を使った寿司」がどれほどメキシコで成長していくのか、とても楽しみでもあります。(私はというと、実はこの店舗のすぐ近くにいつも買い出しに来る魚市場があり、すでにマグロやサーモンの切り身を買っていたので、このパック寿司は買う機会がありませんでした。次回来訪時、ぜひ試してみようと思います)


天ぷらも置いてありました

天ぷらも置いてありました



レポーター「龍崎 節子」の最近の記事

「メキシコ」の他の記事

  • 7 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives