メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 ちょっと意外な気もしますが、メキシコは過去3年間(1864-7)、フランスの統治下にありました。 
 歴史的にもさほど気にされないこの「フランス統治」時代。
 ですが、今でもなおメキシコ人の食生活に影響しているものがあります。
 それは、パン。

 メキシコの食事と言えば、トウモロコシの粉で作る「トルティーヤ」が主ですが、毎食こればっかりではありません。
 フランスパンで言うところのクーペみたいなパンは、トルティーヤのない食事ではかならず登場します。意外でしょ?

 ただこのメキシコ版クーペ(ビローテ、ボリージョと言います)、おもにグアダラハラ周辺で食べられており、メキシコシティなどではほとんど見かけないんだとか。
 で、トルティーヤばかりで飽きだしてきた頃「パン♪ パン♪」と喜んでかじりつき、しばし固まる。
 「んまぐね」(美味しくない)
 期待しすぎていた私がいけないのです。
 完全なフランスパンと思った所、表皮の堅さや中の塩加減、すべてが「少し違う」のです。

 「これは近い!」と思えるものに出会うまで、何軒のパン屋さんを回った事か(大げさな)
 
 


落ち着いた住宅地に出来たフランス風パン屋さん

落ち着いた住宅地に出来たフランス風パン屋さん

 と、2ヶ月前に移転した新事務所の近所に、「フランス風パン屋」の看板を発見。
 居ても立ってもいられず、車をUターンさせて買いに走りました。

 むほほほほ。いい匂い。

 完璧です。Pan au Chocolat パン・オ・ショコラあたり、「ちょっとチョコレート足りないんじゃん?」と思ってしまうのは私の感覚がメキシコ化してきたから?


ようやく会えました、おいしいクロワッサン♪

ようやく会えました、おいしいクロワッサン♪

 こちらのお店、Oh LaLa!(オーララ!)さん、できてからまだ2ヶ月。にもかかわらず、すでに「お得意さん」「顔なじみさん」が出来ています。
 
 それもそのはず。
 美味しい!安い!
 バゲットが$15ペソ(110円ほど)、全粒粉雑穀入り$17(130円)、バターたっぷり外パリパリ中しっとりもっちりのクロワッサンが$10(70円)。
 先日は買いすぎて食べきれなかったほどです。


店主のダミエン氏はフランスのブルターニュ出身

店主のダミエン氏はフランスのブルターニュ出身

 パン職人であり店主のダミエン氏は、母国フランスでパン屋さんの修行を積んだあと4年間お店を持っていたとのこと。

 味と品質にうるさい「ちょっとだけハイクラス」なこのご近所の皆さんは大喜び間違いないでしょう。

[Oh La La]
Av. J. Sebastian BACH 5074, Zapopan, Jalisco



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