ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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サンパウロ市で開かれたカーニバル(撮影:サンパウロ新聞社記者・毛利健人)

サンパウロ市で開かれたカーニバル(撮影:サンパウロ新聞社記者・毛利健人)

 サンバの打楽器のリズムが鳴り響く毎年恒例のカーニバルが今月10日に始まり13日未明に終わった。最も盛大で豪華なディスフィーレ(サンバ楽隊、踊り子、山車の行進)が見られるのはリオ。「期間中に訪れた国内外の観光客は累計90万人に上った」(サンパウロ市で発行の有力紙)という。
毎年、特設会場で問題なのはトイレ不足。飲みながら見物する人が多く、「近辺での放尿が後を絶たず悪臭が漂った。数百人が現行犯で警察官にお灸を据えられた」(日系旅行社ツアーガイド)。また、ホテルは超満員。ツインルーム一室が10万円近くに暴騰したホテルもあると聞く。1部屋数人のごろ寝民宿も満室。1年後のW杯、3年半後のオリンピック開催を控え、スタジアム、選手の宿泊施設や港、バスターミナル、道路など急ピッチで工事は進められているが、果たして間に合うか。


韓国移民50周年を取り上げたチーム

韓国移民50周年を取り上げたチーム

 カーニバルはサンパウロ市でも開かれる。ただ、リオに比較して見劣りがする。どこか迫力がなく、楽器演奏隊や踊り子たちの動きも不ぞろいだ。テレビ生中継で見る限り観客席は連日70%ほどの入り。今年、或る出場チームが韓国移民50周年を取り上げた。しかし、全員が身にまとった服は韓国でもメークは中国ふう、表記文字は日本漢字の3カ国文化混交だった。東アジアから見れば反対側の国、ブラジル人にとっては問題ないのだ。
 お祭り騒ぎの調整を今週末までに終え、本格的に国民が仕事に取り掛かるのは第4週からになりそう。





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