サッカーのコンフェデレーションズカップ（コンフェデ杯）が６月１５日からブラジルで始まった。初戦は０ｘ３で日本がブラジルに完敗。首都ブラジリアの会場は熱気に包まれていたがブラジル一般市民の関心は薄く、試合終了後も花火は上がらなかった。
　コンフェデ杯は?プレＷ杯?といわれる。前回Ｗ杯優勝国と開催国に６大陸の選手権優勝国の合計８か国がＡ、Ｂ２つのブロックに分かれリーグ戦、それぞれ勝った２チームがトーナメント戦へ向かう。１５日間６都市で展開され、決勝戦はリオのマラカナン・スタジアムで今月３０日。

　日本対ブラジルの試合は自宅近くのスポーツバーで観戦した。集まっていたのは２０～３０歳の若者約４０人。曇り空で２０℃を切る冷え込みの中、ビールやコーラを飲みながら盛り上がりに欠ける応援だ。ガッツポーズをお願いしたら表情に力が入らない。
　「コンフェデ杯は国際練習試合だからね」とルイス・マガリャンエスさん（２３歳、学生）。すぐ横にいたマリア・バルボーザさん（２２歳、会社員）は「来年の本大会でもいい成績を出してくれると信じている」と話す。
　これより先、所用で開催初日２日前の１３日にリオへ行った。宿泊先のホテルには日本人男性サポーター数人が泊まっていた。男の１人は「今夜ブラジリアへ向かいます。名前は勘弁して…」と言って姿を消した。

　同日午前、マラカナンを見学に訪れた。入口の係員に聞くと「７万７千人の観客を収容可能です」と、誇らしげにいう。中には入れなかったが、外から見る限りまだ周辺の整備が終わっていない。砂やブロックを運ぶトラックが行き来し、作業員が歩道や柵の補修に掛かりっきりだった。
　現在、ブラジルは世界ランキング２２位で過去最低の成績だ。とは言え、底力は侮れない。果たしてどんな結果になるか。

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