議論が過熱しているイスラム女性のピタピタ服
2014.10.13 up
問題視されているイスラム女性のjilboobファッション
最近、インドネシアではjilboob(ジルブッブ)という新語ができています。これは jilbab(ジルバブ=主にイスラム女性が頭にかぶるスカーフを指す)とboob(乳)を合体させた造語。この言葉通り、イスラム女性でありながら、胸を強調するピッタリした服装をしていることです。近頃インドネシアでこのことが大変問題視されています。
インドネシアの中でもジャワ島のイスラム女性(特に若者)は、ジルバブをかぶっていない人も多く、またかぶっていてもピタTにレギンスというような体の線がよくわかる服装の人もよく見かけます。そもそもイスラム女性が髪を隠すのは「夫以外の男性から視線をそらす」というのが簡潔な理由。しかしピタピタな服を着ていては、まさに『頭隠して尻隠さず』状態です。
お隣の国マレーシアから日本人の友人が遊びに来たときにも、「頭にスカーフしてるのに服がピチピチしてるね」と、イスラム女性の服装がマレーシアと全然違うことに驚いていました。イスラム女性は体の線がわからないようなゆったりした服を着ているとのこと。
敬虔なイスラム教徒からすれば目に余るようで、最近テレビや新聞、インターネットなどで議論されているのをよく見かけます。この議論が事態の改善に貢献しているのかはわかりませんが、jilboobという造語ができたことによりピッタリした服を着ていると「あ、jilboobだ~」とからかわれるそうで、それが恥ずかしいからピッタリした服を着ないようにする・・・という効果はあるとか。インドネシアのイスラム女性が今後どんどん開放的になるのか、それともそもそものイスラム女性の姿に回帰するのか注目です。
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