ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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日本でも還暦や 喜寿、米寿、白寿などと長寿を祝う儀式がありますが、ネパールにもカトマンズ土着民のネワール族にとてもよく似た習慣があります。ただ世界的にもネパール人の平均寿命は短く、その年齢まで元気でいられるお年寄りが少ないためか、あまり見たり、詳しいことを聞いたりすることはありませんでした。


お輿に座して、ほぼ神様的に扱われます。

お輿に座して、ほぼ神様的に扱われます。

先日そのお祝いのパーティーに招かれた時の様子です。この長寿祝いは「ジャンク」といわれ、1回目は77歳7ヶ月7日、その後、83歳4ヶ月4日、88歳8ヶ月8日、99歳9ヶ月9日と行われ、5回目の最後は105歳8ヶ月8日で誕生から1000回の満月を経たということで盛大にお祝いするそうですが、ここまでのご長寿はなかなかいらっしゃらないようですね。


今回長老となられたお爺さんは83歳。赤地に金糸の刺繍が施されたおめでたい頭巾に上着を纏い、まるで神格化されたかのように飾り立てられたお輿に鎮座されていました。祝福に訪れた人たちが両手を合わせて挨拶をすると、三つ編みの紐を首にかけてくれます。この後、親族でお輿を担いでお年寄りを自宅の窓から中へ入れるということです。


お祝いの酒「アイラ」度数は50度以上?!

お祝いの酒「アイラ」度数は50度以上?!

こういう場に招かれたらご祝儀をお渡しするのが礼儀かと思いますが、このご家族の場合は一切受け取らないということでした。親族の方も金糸のサリーで華を添えます。祝いの席には欠かせない酒、ネワール族の地酒「アイラ」は、高い位置から杯に注がれます。引き出物?として配られたかりんとうのような揚げ菓子は法螺貝を模った大変おめでたいもの。ネワール族はネパールの中でも祝い事、祭り、祈祷など様々な行事を行う民族で、行事で財産が飛んでいくとも言われています。

ともあれ、ますますお元気で長生きしていただきたいて、5回目の105歳の「ジャンク」のお祝いを楽しみにしています!



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