断食月が明けたら食べる鳥肉のココナッツミルク煮とココナッツの葉に包まれたごはん
インドネシアでは7月28日に1ヵ月の断食が明けました。仕事も1週間~10日休みです。ほとんどのイスラム教徒は実家に帰り、親戚一同集まります。そのため、ものすごい「帰省ラッシュ」となりますが、日本と違うところはバイクの数がおびただしいことです。バイクで10時間の距離でも、庶民はバイクを使います。
レバランに向けてバイクで帰省する人たち。日本の渋滞とは違った光景です
ところで、断食明け(レバラン)には親戚で集まったり、親類や近所にあいさつ回りをしたりしますが、この挨拶は「ごめんなさい」です。正確には「Mohon maaf lahir dan batin. 身も心も(すべてにおいて)お許しください」と言います。
女性は頬を合わせ、男性や異性間では指先をお互いに挟む形で挨拶します
これは私がこちらに来た当初に驚いたことなのですが、イスラム教徒の挨拶は基本的に「詫び」です。例えば、誰かが会社を辞める時や引っ越す時など、お互いに「これまでに何か過ちがあったらごめんなさい」と言葉を交わします。日本人が「これまでありがとう」というのがお決まりの挨拶のように「これまでごめんなさい」と挨拶します。最初、友人が引っ越すときに言われ、「え?私が知らないうちに何かしてたの?」と驚き「いやいや、大丈夫よー」と返事してしまいましたが、正解の返事は「私こそごめんなさい」です。
レバランの長期休暇明けには会社等でも集会があり、このように多くの人と謝りの挨拶を交わします。イスラム教徒じゃない人も、敬意を表して挨拶を交わします
その象徴的なものが断食明けの挨拶です。親子や夫婦間では泣きながら許しを乞う人もたくさんいるとか。職場でも多くの人に謝られ、私も謝りましたが、身に覚えがないのに謝る挨拶にはなかなか慣れません。
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