ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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開場前から長い列をつくるラーメンファン

開場前から長い列をつくるラーメンファン

 ブラジル北海道協会は8月17日正午、同協会会館で恒例の『ラーメン祭り』を開いた。今年で18回を数える。11時の開場にもかかわらず、30分前からラーメンフアンの行列が100メートルほど出来ていた。約1,000人の客でにぎわった。


 「スープと麺は神奈川県産を直接仕入れてサンパウロ市へ運んだ」(関係者)そうだ。麺は芯が通っていて硬く、歯触りが良い。スープはネギ入り豚骨醤油味。かまぼこ2切れ、厚手の焼き豚が1枚付いている。これで20レアル(約900円)。


「ラーメン大好き青年」のニコラスさん、ラファエルさん、フェルナンドさん(左から)

「ラーメン大好き青年」のニコラスさん、ラファエルさん、フェルナンドさん(左から)

 非日系のブラジル人青年が3人並び箸を動かして食べていた。ニコラスさん(18)、ラファエルさん(19)、フェルナンドさん(20)。工学部、理学部、統計学部のいずれも理系大学生だ。「フェイスブックで知り、初めて来た」と、この日を楽しみにしていたらしい。「スープがないスパゲティやマカロニの方がいいのでは?」と問い掛けたら、「いや、このスープの方がおいしい。みんな、まだ日本へ行ったことはないけど、もし機会があったら毎日ラーメンを食べたい」と笑った。


 この企画の担当は、同協会婦人部『はまなす会』。9歳で両親と共に歌志内市から移住した会長の鈴木妙子さん(64)は「用意した540食分を12時に終了完売しました。こんなの初めてです。申し訳なかったが、約200人に提供できなかった」と、驚いた様子。「もうこれ以上(の規模では)出来ない。やるなら『ひぐま会』(青年部)の全面的な協力が必要です」と続けた。


 現在、サンパウロ市にラーメン専門店は2店。日本より多少高めだが、若者に受けている。店の前は昼夜、食事時間になるといつも行列。寿司に次ぐと言われるラーメンの人気は当分衰えそうにない。


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