いにしえの世界へタイムスリップ
2015.01.28 up
龍の村。奥に家々が見えます
インドネシアはとても広大な国なので、民族、地域によっていろんな暮らしをしています。ジャカルタやバンドンなど大都市の周辺にもあえて昔ながらの生活を守りながら生活をしている人たちがいます。バンドンから車で3時間ほどの「龍の村(Kampung Naga)」もそのひとつです。
インドネシアの普通の田舎ともまた少し違う風景です
幹線道路から少し入ると、急に雰囲気の違う村に出会います。一見、白川郷のような雰囲気。ここでは108世帯418人が暮らしていて、電気やガスに頼らない昔ながらの生活をしています。(最近はガスを使っている家も出てきているそうですが…)
家は少し高床式になっていてます
家の造りは、地面から少し高いところに建てられていて、材料は竹や木など自然からのもののみ。塗料などは使用してはいけないそうです。家具などもほとんどなく、シンプルな生活。外からの文化が入ってくるのを恐れ、村外の人と結婚をしてはならないそうです。
調理もまだ薪を使っている家がほとんど
宗教はイスラム教だそうですが、イスラム教が入ってくるより以前にこの村はできたとか。ただ、その歴史については村人もよく知らないようです。1956年に政治的な派閥争いに巻き込まれ史料を焼かれたため、今となっては歴史を知る手立てがありません。今でもこういう生活を続けているのは、とても強く先祖を大切にしているためだそうです。
稲刈りやもみ取りも手作業です
とは言え、高校生ぐらいの女の子は携帯電話を持っていました。「電気ないのにどうやって充電するの?」と聞いたところ、村の外まで行って充電しているそうです。やはり若者には、昔ながらの暮らしよりも携帯電話が魅力なのですね。
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