過去には自殺者も!インドネシア中高全国統一試験開始
2015.04.22 up
今年から全国統一試験にコンピューターを用いる学校も出てきました(bantenasia.comより)
インドネシアでは、毎年Ujian Nasional(直訳すると「国家試験」)と呼ばれる全国統一の試験が小中高で行われています。今年も4月13日から始まりました。
この試験はインドネシア全国の小学校6年生、中学校3年生、高校3年生が受けるもので、1965年から始まり、名前を変えつつ現在に至ります。これまではこの試験が実質の「卒業試験」となっていて、この試験で失敗すると留年確定でした。そのため、生徒たちにとって多大なストレスとなり、自殺など事件や事故が絶えませんでした。
今年の全国統一試験の受験者は730万人。合計65教科あるそうです。高校で日本語を選択している生徒には日本語の試験も
今年からこの「卒業試験」のシステムが改善され、この試験で失敗をしても即留年にはならず、「評価試験」に変わったとのことです。(また昨年から、小学生に対する試験は校内試験のみに変更)
この試験での一発留年ではなくなったものの、これまで同様、義務教育期間であっても成績が芳しくない場合は留年の可能性はあるとのことです。とは言え、生徒のストレスを考えると、一発勝負、しかも全国統一の試験で留年が決まるというシステムじゃなくなったことは喜ばしいことだと思います。
ちなみに、インドネシアの教育は日本と同じ6・3・3制で、中学校までが義務教育でしたが、今年からは高校まで義務教育になるとか。期間を延ばすのもいいことですが、特に田舎では中学校まで行けない子どもたちがまだまだいるので、そこも改善していって欲しいと願います。
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タグ:Ujian Nasional, 国家試験
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