メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

 日本では3月後半から各地で桜のニュースが聞かれると思います。
 グアダラハラに桜はありませんが、そのかわりに春の到来を知らせる「ハカランダ」という青紫の花を咲かせる木が沢山植えられています。
 ちょうどこのセマナサンタの時期に満開を迎えるこのハカランダは、その花が奇麗だというだけではなく、色もカトリック大国のメキシコに取っては重要なのです。
 前回の「セマナサンタに起こる事 1」でお伝えした数々のカトリックの行事で、聖木曜日にキリストが十字架に貼付けられてから復活するまでの間、その死を悼んで教会のキリスト像には紫色の布がかけられ、その姿は隠されます。その色こそが、このハカランダと同じ青紫色なのです。


町を彩るハカランダの青紫の花。

町を彩るハカランダの青紫の花。

 さて、宗教行事とも自然の風景とも離れたところにもまた、このセマナサンタの恒例行事があります。
 それは「市街地への水道管の一斉清掃」。

 この二週間の休みを利用して、市街地の住民のおよそ3割近くが海や山、他の州や海外へと旅行に出かけていきます。(残りは「どこに行っても人だらけだから行かない」という人々)

 人口の減ったこの時期に毎年行われるのが、グアダラハラから車で40分ほどにあるメキシコ最大の湖チャパラ湖から市街地へとその水を送る巨大な配水管の清掃作業。

 4月の2日と3日にかけて、作業の具合によっては4日、もしくは6日まで(つまりは2~6日まで!)、グアダラハラとその周辺の約277の居住区(日本でいう町)が継続的な断水を余儀なくされます。


大きな湖ですが、限りある資源。水を大切に使いましょう。

大きな湖ですが、限りある資源。水を大切に使いましょう。

 ということは毎年なので、「うちは今年はどうなんだろう」とお知らせを見ておきましたが、該当区域には入ってませんでした。なのに予定よりも早い3月31日、突然の断水!これは驚きました。なんですって!?じゃぁ今日から数日、水がないの!?

 調べた結果、清掃のための断水ではなく、家から車で15分ほどの距離で行われていた地下鉄新設工事の現場で「間違って」水道管を破壊してしまい、その復旧のための断水。丸一日の突然の断水のあとに復旧したのでやれやれ、といったところです。




レポーター「龍崎 節子」の最近の記事

「メキシコ」の他の記事

  • 688 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives