ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

サンパウロ市最大のイビラプエラ公園でスマートフォンを手にする若者たち

サンパウロ市最大のイビラプエラ公園でスマートフォンを手にする若者たち

 日本での『ポケモンGO』熱は下降気味なのだろうか。ブラジルで旋風が巻き起こったのはリオ・オリンピック開幕直後で依然、衰えていない。サンパウロ市中心部ではスマートフォンを手に熱中する若者の姿が目立つ。ファンが集まるという場所へ出かけた。
 9月3日土曜日の午後4時、同市最大のイビラプエラ公園の中に何と約3000人の若者がたむろしていた。立ったり、座ったり、皆、押し黙って親指を動かす。


 大学在学中という男女に話し掛けた。ギレルメ・エヒキビアーナさん(22)は、「これまで捕まえたのは15匹。面白い」。しばらくして、「わぁ、かわいい、この怪獣…」と、クラウジア・コスタさん(20)が声を上げた。
 3人の少年を優しく見守っていたのはマリオ・サンパイオさん(68)。「今日は孫守だよ。こんなものに夢中では運動不足になるねぇ。我々の子供のころはサッカーと縄跳びだった」と、両手を広げて肩をすくめた。


 突然、1000人ほどが小走りで、噴水が高く上がる湖畔へ移動し始めた。別のポケモンが現れたらしい。反対方向の道路から自転車に乗って来た男性が、集団に巻き込まれて転んだ。


 有力週刊誌『Veja São Paulo』(8月10日号)は、サンパウロ市へパラシュートで降りるピカチューを表紙に掲載、背景に5匹のキャラクターも描かれている。下部には「かわいい怪獣たちが侵入」の意味の文字がある。中面記事では5ページを割き、見出しに「熱風がサンパウロへやって来た」。ポケモンの遊び方の解説や、スマホを持つ青年たちの写真が紹介され、『ポケモンGO』の爆発的人気を裏付けている。 


 後期高齢者仲間入り寸前の私も挑戦してみたが、何が面白いのか分からない。しかし、いつも『ポケモン』などの最新ゲームには関心を示し、?ボケモン?にならぬよう我が身に気合を入れたい。


レポーター「日下野 良武」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

タグ:サンパウロ

  • 976 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives