日本人に負けず劣らず、「伝統」「老舗」という古き良きものが大好きなイギリス人。そんなイギリスのロンドンにある「ロンドン最古のレストラン」と言われるレストランに行ってみたので紹介したいと思います。

これが1798年に開店した「ロンドン再老舗レストラン」として知られる「Rules」（ルールス）。筆者が食べに行ったときは残念ながら外装工事の途中のようでしたが、本来は18世紀の雰囲気をそのまま残す美しい外観をしています。

レストランの公式ホームページから、本来の美しい姿を見ることができるので、興味があればどうぞ。

http://rules.co.uk/gallery/restaurant/

　外装工事中でも、店内は美しい姿を見せてくれました。

　これまた18世紀にタイムスリップしてしまったような美しいインテリア。この数世紀前の雰囲気から、BBC制作の時代劇ドラマ「ダウントンアビー」（Downton Abbey）の撮影場所に何度も使われているのだとか。それ以外にも、2015年公開の「007 スペクター」でジェームス・ボンドの上司Mが食事をするシーンでも使われています。

Downton Abbey Wiki
http://downtonabbey.wikia.com/wiki/Rules_Restaurant

James Bond Locations
https://jamesbondlocations.blogspot.co.uk/2015/10/ms-restaurant-in-spectre-rules.html

　このお店はカキ料理を出すオイスターバーとしてスタートしたのですが、伝統的なイギリス料理を提供しているうちに、次第にゲーム（狩猟で獲れた鳥獣肉）の料理で知られるようになってきたのだとか。

　一番人気だというローストビーフをチョイス。この店では骨付きリブ部分をローストにするので、２人前からのオーダー受け付け。骨付きの状態とはいうものの、調理前は２人分で850グラムもあるのだとか！　ご覧のようにパンと野菜（クレソンとポテト、別皿にホウレンソウペースト）がセットになっているので、平均的な日本人ならこれだけで大満足のボリュームです。

　前菜には、オイスターバーだった時の名残でカキもメニューに載っています。

　余談ですが、かなり荘厳な雰囲気の店なのであまりカジュアルな服装では行かない方がいいかもしれません。フォーマルまでとはいかなくても、男性は襟付きシャツにジャケットが無難です。女性は「ちょっとおしゃれ」くらいで平気だと思いますが、ジーンズやミュールは避けた方がいいと思います。Tシャツ＆ジーンズのカップル（国籍不明）がいたので入店拒否はされないと思いますが、本人たちはかなり気後れしている雰囲気が見て取れました。

　屋台のフィッシュアンドチップスのような気軽な軽食も魅力的なロンドンですが、時には少しおしゃれして、こんなすてきなレストランでディナーを頂くのも良い思い出になるのではないでしょうか。

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