台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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各地域の里長の候補者たちと記念撮影

各地域の里長の候補者たちと記念撮影

 姚文智氏は登壇後、各地域の里長選挙候補に公認証書を授与し、記念撮影を行いました。

 この辺りは、注目されない部分なので貴重な部分を見たように感じました。


シメでスピーチを行う姚文智氏

シメでスピーチを行う姚文智氏

 最後に、市議会議員選挙の候補者たちとともに壇上に残り、スピーチを行いました。

 ただ…というか、やはり…。

 台湾語が半分くらい残り、何を話しているのかさっぱり分からない感じでした。が、何が何でも強調したい部分は中国語で話していて理解できましたので、紹介します。

 はっきり分かったのは、民進党が前回の選挙で候補者を擁立せず、相乗りした格好になった現職の柯文哲(クー・ウェンザー)市長(無所属)との対決姿勢が明確になったことでした。

 柯市長の「台湾はアメリカのトランプ大統領の棚にある商品のようなもの(筆者直訳)」という発言を取り上げ、「これでいいのか」と語気を強めていました。
 
 個人的には、台北市の未来と士林、北投地区にどのような貢献をしていきたいか、というものを聞きたかったのですが、姚氏だけでなく、他の市議会議員候補者からもそこはあまり聞かれず、「どうしてかな…」と思ってしまいました。


また後ろが騒がしくなり…

また後ろが騒がしくなり…

 スピーチ終了後、全員が舞台を降り、しばらくすると、また後ろが騒がしくなってきました。

 誰が来たのでしょうか…。


蔡英文(ツァイ・インウェン)総統(右から4人目)

蔡英文(ツァイ・インウェン)総統(右から4人目)

 蔡英文総統でした。

 人気は相変わらずで、通路を通っている間、撮影中の私は後ろからずっと押されまくっていました。


支持者とハイタッチを交わす蔡総統(左から3人目)

支持者とハイタッチを交わす蔡総統(左から3人目)

 登壇後、候補者たちの応援スピーチを行い、臨戦態勢をつくっていきましたが、この時のスピーチも半分くらい台湾語。やっぱりちんぷんかんぷん状態でした。

 様子を見ている限り、蔡総統も台北市の未来を語るというよりは、台湾の未来を語っている感じで、「台北市の市長と市議会議員選挙なのに、どうして?」という気持ちは消えませんでした。

 検索して出てきたあるサイトの「2020年の総統、立法委員選挙の選挙運動が来年春ごろから行われるので、この選挙で負けると実質3カ月の準備期間で挽回するのが厳しくなるからだ」という意見もうなずけなくはないのですが、「市長として、議員として地域の人たちのためにどのような貢献ができるのか(あるいは何がしたいのか)がはっきりしないのは、支持者以外の一般の人たちはどう思っているのかな?」とつい考えてしまいました。

 おそらく、このようなことを口にすると「お前は台湾の選挙を知らなすぎる」と言われそうですが、地域の人たち、生活している人たちを身近に感じられる地方選挙だけに、本当に気になってしまいました。


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