ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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ブラジル日本語センター事務局で働く片山さん

ブラジル日本語センター事務局で働く片山さん

 「ホテル勤務時代に社員旅行で十勝川温泉へ行きました。客室からの眺めがきれいだった」と十勝での思い出を語る北海道出身の片山 恵さん(35)。現在、JICA(国際協力機構)派遣の日系社会青年ボランティアとして、「ブラジル日本語センター」(サンパウロ市)の事務局に籍を置く。 
 赴任は今年7月。すでに4カ月が過ぎた。2020年の7月まで2年間滞在の予定だ。同センターは日本語教師の養成と育成が目的のブラジル政府公認の団体。


 物おじしない性格のようで、にこやかな表情の中にも仕事への情熱が感じられる。それを証明するかのように、これまでの訪問国は09年のオーストラリアをはじめ、国際交流基金派遣でフィリピン、米国、そして今回のブラジル。
 赴任中にやりたいことは? 「そうですね、休暇が取れたら東北地域のビーチでゆっくり過ごしたい。普段はレストラン巡りやブラジルの踊りを習いたい」


 オホーツク管内斜里町生まれの3人姉妹の真ん中。網走市南ヶ丘高校を卒業後、北海学園大経済学部へ進学。高校社会科の教職過程コースの授業も受け、社会科の教員免許も取得した。卒業後は3年半、北海道内のホテルに勤めた後、海外へ。17年には早稲田大学大学院日本語教育研究科を修了した。


 明るく、自分の思いを率直に語る片山さん。世界各国を自分の実力で回るくらいだから、相当の度胸がいる。北海道の話題になると、「滞在中、スキーやスケートができないのが残念。六花亭のバターサンドが食べたい」と、心は北海道に飛んでいた。


 現在、アパート住まい。「快適な毎日です。センターまでは地下鉄で2駅。15分ほどで着く。部屋も東京時代と比べると広くて申し分ない」という。
 片山さんの机の前に貼ってあった、「花」という筆で書かれた一文字が目に付いた。あなたが書いたの?と聞いたら、「ええ」。整った力強い字だった。


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タグ:サンパウロ

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