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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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開始前の様子

開始前の様子

 過去2年、台湾の高校の始業式の様子を紹介してきましたが、今年も用意しました。過去2年は女子校でしたが、今年は男女共学(厳密には違いますが)校の國立台湾師範大學附属高級中學(以下、師大附中)の様子を紹介します。


あいさつする王淑麗校長

あいさつする王淑麗校長

 始業式は8:10からでした。私が校庭に到着した時はすでに生徒が集まっていて、開始を待つばかりの状態でした。

 ややざわついた感じでしたが、式は国家斉唱から始まり、粛々と進んでいきました。

 校歌斉唱後、王淑麗校長のあいさつとなりました。内容は、学校の設備を改善したことと、新学期の国際交流活動に関する話が中心でした。

 それを聞いている生徒たちの様子は、過去2年見てきたものと違い、おしゃべりが止まらない生徒が多くいましたが、式の進行に影響なしと判断したのか、注意することなく、そのまま進めていました。


司令台前に集まる卒業生たち

司令台前に集まる卒業生たち

 師大附中の始業式最大の特徴は、後輩たちの新学期を祝うためにOB、OGが集まってくること。他校では見られませんが、自由な校風を持つ学校らしい光景です。

 同時に、愛校精神が強いとされる同校の個性も強く出ているように感じました。

 


水色のTシャツは中等部

水色のTシャツは中等部

 中等部は司令台から見て一番左側にいました。高等部のお兄さん、お姉さんとは違い、おとなしくしていました。

 実は、この写真を撮り始めたあたりから、中等部だけでなく、高等部の一部生徒が気分を悪くして同級生に脇を抱えられながら校庭を離れる姿が多く見られました。


記念撮影を行うクラスも

記念撮影を行うクラスも

 始業式は、王校長のあいさつの後、PTA会長のあいさつ、各管理部門の部門長の先生による連絡事項の説明がありましたが、生徒たちの反応を意識してか、5分以内の短い、簡潔なもので終わりました。

 最後に、ブラスバンド部の演奏をバックに校歌斉唱を行い、始業式が終わりました。

 解散のとき、上の写真のように、記念撮影を行うクラスも見られ、改めて自由な校風を映し出しているように感じました。

 気分を悪くして校庭を離れる生徒が私の時代よりも多くいたのは驚きでしたが、教育文化の新たな一面を見ることができ、非常に収穫が多い訪問になりました。


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