メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコのどの市場、スーパー、街にも「クレメリア(Cremeria)」という商店があります。スペイン語で「クリーム屋」。クリームやチーズなどの乳製品を主に扱う店です。ここではチーズとともに食されることの多いハムやソーセージ、パン、オリーブなども一緒に売られており、チーズだけを買いに来たつもりがあれやこれや、になってしまいます。


国内外から集められたチーズやハム、オリーブ製品

国内外から集められたチーズやハム、オリーブ製品

 意外に思われるかもしれませんが、メキシコは酪農大国。どの家庭でも食卓には常にチーズやクリームが並べられ、スープにも肉料理にもおのおの好きにかけて食事を楽しみます。子どもたちも、朝から牛乳や飲むヨーグルトを飲んで学校に行き、間食として持たされるお弁当箱に入っているのはチーズやハムが定番。クリームと言っても乳酸発酵させて酸味の少しあるサワークリームから、もう少し乳脂肪分高めのヘビークリームまで、さまざまな種類が売られています。もうこれは各家庭の好みや料理によって買い分け、使い分けされています。

 チーズも、国内産の長期熟成(ケソデチワワ、コティハ)や地元産のフレッシュチーズ(ケソデカナスタ、オアハカチーズ)など、用途に向けて新鮮なものが用意されています。

 イタリア料理でよく使われるリコッタチーズも同じ製法で「レケソン」という名で売られています。メキシコでこんなにチーズ類が堪能できるなんて、住んでみるまで思いもしませんでした。


チーズとハム類の盛り合わせプレート。ワインとともに!

チーズとハム類の盛り合わせプレート。ワインとともに!

 メキシコシティ中心部にあるMercado de San Juan(サンフアン市場)には国内外から集められた何十種類ものチーズやハムを扱う店があり、何とこの店先でチーズとハム各4種類ずつ、パンとワインとともに味わうことができます。オリーブお代わりも無料で、焼きたてのパンにはこれまた芳香豊かなオリーブオイルがかけられていました。2人分のプレートとワイン3杯で何と300ペソ(1800円弱)。お気に入りのチーズ、ハムが見つかればもちろんお持ち帰りもできます。ワインだけでもおつまみとしてチーズとハムのミニプレートが供されます。

 購入前の試食として、あれとこれを少しずつ、と選りすぐってのプレートもできるそうなので、次回はじっくり時間をかけて品定め、試食をしたいと思います。それにしても、いつもと違った雰囲気でいただくワインとチーズのおいしいこと。メキシコ産ワインとメキシコ産チーズ、という組み合わせも期待できそうです。




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