台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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記者会見の様子

記者会見の様子

 2月の準決勝トーナメントを4位で勝ち抜き、3月16、17日の決勝トーナメントに3年ぶりに進出してきた台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)。

 3月13日に行われた決勝トーナメントの記者会見でも、他のチームの選手たちと違い、場馴れしていない感じがあり、選手たちはどこかオドオドしている感じでした。


3月16日の準決勝の様子

3月16日の準決勝の様子

 憧れの台北アリーナで迎えた対戦相手は、準決勝リーグ1位で予選から12連勝負けなしの台南市立永仁高級中學(以下、永仁高中)。優勝候補筆頭のチームです。

 試合は序盤から押され、前半を25ー35で終えます。
 第2クウォーターに少しずつアウトサイドからシュートが入るようになり、手応えを掴みかけていた状態で迎えた後半。
 
 永仁高中は、2月の準決勝リーグで6点差まで詰められた反省からか、ゾーンプレスで北一女が得意にしているアウトサイドのシュートを徹底的に封じ、反撃の芽を摘み、第3、4クウォーターとも7点づつしか取れない苦しい展開になり、39ー69と大敗しました。


応援席入口前の様子

応援席入口前の様子

 翌17日の3位決定戦の相手は、3連覇が消えた高雄市・普門高級中學(以下、普門高中)。
 3位決定戦は日曜日12:00開催、加えて地元の台北ということもあってか、応援席には多くの方が列を作っていました。


3位決定戦の様子

3位決定戦の様子

 試合は、総合力に勝る普門高中がリードする展開になり、第2クウォーターを8ー22で終えた影響が響き、59ー70で敗れました。

 第2クウォーターで点差がついた最大の原因は、前日の試合同様のゾーンプレス。更にダブルチームによるプレッシャーでボールを奪われる展開が目立ち、得意のアウトサイドからのシュートも入らなくなりました。

 同時に、ディフェンスも普門高中のアウトサイドのシュートを抑えきれないシーンも目立ち、点差が縮まらない要因になりました。


表彰式では精神總錦標(敢闘賞に相当)を受賞

表彰式では精神總錦標(敢闘賞に相当)を受賞

 4位に終わったとはいえ、2月の準決勝リーグでは、1勝3敗から苦しい試合を勝利して3連勝で決勝トーナメントに上がってきたことなどが評価されたのか、精神總錦標(日本でいう敢闘賞)を受賞しました。

 優勝トロフィーとTシャツはありませんでしたが、1年時にベンチ入り選手0、2年時に格下の相手に負けて予選敗退し悔し涙に暮れ、3年時に予備予選からのスタート、と起伏の激しい体験をした3年生にとっては、優勝トロフィーに相当する価値があったように思います。

 何より、過去2年、自信なさそうにしていた選手たちが経験を積んで成長したことで、本当に大きく頼もしく見えました。

 記者会見で、「(北一女にとって)決勝トーナメントは意味があったのか?」という質問が記者から出ていましたが、あるとしたら、選手一人一人が自分の能力をしっかり証明できただけでなく、「(自分たちも)やればできるんだ」ということを感じ取ることができた点で、意味があったように思いました。


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