ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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ブラジル日本語センターで開かれた日本語教育推進法に関する教師意見交換会(6月20日)

ブラジル日本語センターで開かれた日本語教育推進法に関する教師意見交換会(6月20日)

 「日本語教育推進法」が6月21日、参院本会議で可決され、成立した。この法律は在日外国人への日本語教育を推進する目的で作られた。その中に「海外における日本語教育の機会の拡充」も含まれている。海外で最大の約200万の日系人が居住する、ブラジルの日本語関係者の喜びは大きい。


 同法は全部で28条からなっており、第2節の第18条に「海外における外国人等に対する日本語教育」、19条に「海外に在留する邦人の子等に対する日本語教育」がうたわれている。骨太の方針にも、一文加えられればありがたい。


 戦前戦後を通じて、多くの日本人が移民としてブラジルへ渡った。その総数約24万人。ちなみに、北海道人は1万6261人で全都道府県中4位だ。移住者は将来、日本へ帰る思いで子どもの日本語教育に力を入れた。移住地では皆が協力し、日本人会を作り、学校も建てた。
 その歴史の中で、日本語教師や学習者の伸びが近年、足踏み状態だ。2017年の国際交流基金調査によると、ブラジルの日本語学校数は350校、学習生徒2万2000人、教師数1000人ほどで、中南米諸国総計の約半分を占めている。低迷の原因は日本語教師の低収入と、ブラジル人にとって外国語の重要性は英語が断然、優位にあるからだ。


 日本語は日本文化の根幹であり、各国へも推進すべきである。中国は20億?もの巨額を投じ、「孔子学院」を世界に548校も開設して、共産主義思想を進めていると聞く。日本の3倍の経済力には一歩譲るとしても、日本文化の普及では中国に負けたくない。


 同法成立後に、日本の大手紙は海外での日本語教育をほとんど取り上げなかった。残念だ。日本語教育は世界観で俯瞰的に考えるべきだ。新たな教科書作成や、遠隔地教育、専門家の常駐などについての支援を、地球の反対側から強く日本政府にお願いしたい。


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