ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市内の学校でしの笛のワークショップを行う水落さん

サンパウロ市内の学校でしの笛のワークショップを行う水落さん

 2000年頃からブラジルの日系社会の中で普及した和太鼓。日系社会のイベントでは、ショーステージで和太鼓演奏は今やなくてはならない存在です。その和太鼓演奏に花を添えるのがしの笛。
 
 この約20年間で日本から和太鼓指導者が往来し、日系社会の和太鼓もぐんと実力を伸ばして来ました。そして今、しの笛にも新たな風が吹き込もうとしています。

 8月13日から米国で二年に一度開催されている世界最大の和太鼓フェスティバルに参加し、その足でブラジルにも日本オリジナルのしの笛の魅力をもっと伝えたいと、サンパウロに立ち寄られたのが、しの笛職人であり奏者でもある水落立平さん(42歳)です。水落さんのしの笛は、金箔の装飾などをほどこしたおしゃれなデザインで注目を集めています。


水落さんデザインのしの笛

水落さんデザインのしの笛

 学生時代はチューバ奏者として活躍し、その後社会人になってから青森のねぶた祭りを訪れ、「日本の音楽がかっこいい」と再認識させられ、さらに地元の獅子舞の演奏にも魅せられるようになり、そのまま導かれるようにしの笛演奏と製作の道に進んだ水落さん。

 近年は、日本全国の中学、高校をはじめ、NPO法人ジャパン・インディア・クラブを通じてインドで日本語や日本文化に力を入れている学校などへ、無償で練習用のしの笛を提供してきました。

 今回、サンパウロでの滞在中には、水落さんの来伯をSNSを通じて知った邦楽に興味のあるブラジルの人との交流や、サンパウロ市内の学校では小学生に演奏とワークショップを開催。他にもブラジル全土の和太鼓大会でブラジルチャンピオンになった実績のある日系コロニア(入植地)のコロニア・ピニャールを訪ねました。


コロニア・ピニャールの和太鼓練習の様子

コロニア・ピニャールの和太鼓練習の様子

 サンパウロ市内の学校で演奏された曲目は日本の「さくら」「秩父屋台囃子」「竹田の子守唄」「貝殻節」、そしてアンデスのフォルクローレから「花祭り」。演奏を聴いた子供たちからは「リラックス感がある」という感想も飛び出しました。

 ワークショップでは、一回で授業で「ほたる来い」が吹けるようにアレンジしてレッスンを実施。最初は音も出にくかった子供たちが懸命にしの笛を吹く姿がありました。

 「ブラジルの演奏家と共演したり、ブラジル音楽をしの笛で和風にアレンジしてまたブラジルを訪れたいです!」
と、日本の歌も歌えるブラジルの子供たちと接したことで新たな目標や希望もわき上がる水落さん。しの笛を通じた新しい日伯コラボの世界が開けることに期待が寄せられます。


サンパウロ市内の学校でしの笛を演奏する水落さん

サンパウロ市内の学校でしの笛を演奏する水落さん


サンパウロ市内の学校でしの笛のワークショップを行う水落さん

サンパウロ市内の学校でしの笛のワークショップを行う水落さん


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