春休みを前に警戒。移民の国、カナダ
2020.03.04 up
日々刻々と状況が変わっている新型肺炎。記事を書いている2月29日現在でカナダでも20人の患者が確認されています。
ここ1週間ほど、新たに報告された患者が、イランへの渡航歴があったということで、住民の私たちも少なからずショックを受けています。2016年の国勢調査でイラン系カナダ人が約21万人ということで、増えてきているのは分かっていましたが、バンクーバーで暮らしていると、太平洋側にあることもあり、中国系移民がとにかく多いという印象です。
春節で中国の親戚に会いに行く予定だったけれど、キャンセルにしたという知人も何人かいました。私の周囲の人は結局、渡航しなかったものの、渡航している人もたくさんいるのではないか?と想像します。そのため、中国系のスーパーに買い物に行く際には必要なものを購入したら、すぐに店を出るというように、一般的な店より緊張感を持って買い物をしていました。そんな中での、イランへの渡航者の新型肺炎感染です。
同様のことは韓国についても言えます。アジア系の食材を買うのに、ここ数年、増えている、韓国系の店も利用していました。白菜やごぼう、大根、豆腐、薄切り肉、冷凍うどん、米、日本製の醤油やみりんなどの調味料と、品揃えもよく便利なのですが、今は足が遠のいています。
我が家の子どもたちも日本語学校に行きました
さらに驚いたのが、韓国系移民の子どもたちの通う韓国語学校が3月1日から4月16日まで休みになったということです。
移民の国のカナダでは、特にいわゆる『二世』にあたる移民の子どもたちを、日系なら日本語学校、中国系なら北京語や広東語学校、韓国系は韓国語学校、その他、ポルトガル語学校、イタリア語学校などに通わせるケースも珍しくありません。月曜から金曜は普通の学校、土曜日の数時間、継承語教育として、これらの学校に行くのですが、多くの韓国語学校は休校になったそうです。
カナダ政府が出した国別渡航危険度
そして、今、気になるのがもうすぐ来る春休みです。3月16日から27日まで、前後の週末を入れると、実質2週間休みになります。春休みを利用して、おじいちゃん、おばあちゃんに会いに、出身国に帰る人も多いです。危険度が高い国を訪れる場合は、帰国後2週間は『自己隔離』して欲しいとい呼びかけている学校や自治体もありますが、政府として求めていないので、強制力はありません。
現時点で中国、イランは危険度3、韓国、北イタリアは危険度2となっています。ここに写っていませんが、日本は危険度1です。
移民の国であるがゆえに、入国制限が簡単には行えないということなのでしょう。
春休みが終わって、カナダの患者が急増ということがないことを祈るような気持ちです。
レポーター「西川 桂子」の最近の記事
「カナダ」の他の記事
タグ:新型肺炎、コロナウィルス
- 530 ビュー
- 0 コメント
- 2023年8月(2)
- 2023年4月(1)
- 2023年1月(1)
- 2022年10月(1)
- 2022年9月(1)
- 2022年8月(1)
- 2022年7月(1)
- 2022年6月(1)
- 2021年12月(1)
- 2021年11月(1)
- 2021年6月(3)
- 2021年4月(1)
- 2021年2月(2)
- 2021年1月(1)
- 2020年12月(2)
- 2020年10月(3)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(3)
- 2020年7月(2)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(4)
- 2020年4月(2)
- 2020年3月(5)
- 2020年2月(1)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(1)
- 2019年10月(1)
- 2019年9月(1)
- 2019年7月(1)
- 2018年1月(1)
- 2017年12月(1)
- 2017年11月(1)
- 2017年3月(1)
- 2017年2月(2)
- 2017年1月(2)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(1)
- 2016年10月(1)
- 2016年9月(3)
- 2016年7月(4)
- 2016年6月(2)
- 2016年5月(1)
- 2016年4月(3)
- 2016年3月(4)
- 2016年2月(4)
- 2016年1月(3)
- 2015年12月(2)
- 2015年11月(2)
- 2015年10月(4)
- 2015年9月(3)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(3)
- 2015年6月(4)
- 2015年5月(3)
- 2015年4月(3)
- 2015年3月(5)
- 2015年2月(4)
- 2015年1月(1)
- 2014年11月(3)
- 2014年10月(4)
- 2014年9月(3)
- 2014年8月(3)
- 2014年7月(1)
- 2014年6月(1)
- 2014年5月(4)
- 2014年4月(2)
- 2014年3月(3)
- 2014年2月(3)
- 2014年1月(4)
- 2013年12月(2)
- 2013年11月(4)
- 2013年10月(3)
- 2013年9月(3)
- 2013年8月(4)
- 2013年7月(2)
- 2013年6月(5)
- 2013年5月(3)
- 2013年4月(4)
- 2013年3月(6)
- 2013年2月(7)
- 2013年1月(4)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(4)
- 2012年10月(5)
- 2012年9月(7)
- 2012年8月(4)
- 2012年7月(5)
- 2012年6月(4)
- 2012年5月(4)
- 2012年4月(5)
- 2012年3月(7)
- 2012年2月(5)
- 2012年1月(5)
- 2011年12月(6)
- 2011年11月(5)
- 2011年10月(11)
- 2011年9月(6)
- 2011年8月(10)
- 2011年7月(7)
- 2011年6月(9)
- 2011年5月(7)
- 2011年4月(7)
- 2011年3月(8)
- 2011年2月(8)
- 2011年1月(6)
- 2010年12月(7)
- 2010年11月(7)
- 2010年10月(8)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(4)
0 - Comments
Add your comments