カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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 東京農業大学ボクシング部や朝日大学ラグビー部の部員らが、大麻を所持していたり、販売したとして、逮捕されたとのニュースを読みました。週末にバンクーバー郊外で開催された無料の屋外コンサートを訪れて、大麻使用中のにおいで気持ち悪くなったところだったので、カナダにおける大麻使用について書いてみたいと思います。

 カナダでは2018年10月に先進国としては初めて、国として嗜好品としてのマリファナ使用が合法化されました。政府の認可を受ける必要がありますが、大麻製品を売る店があちこちにできました。


タバコの箱には健康に悪いとの警告が表示されている。こちらは受動喫煙で子どもが健康被害を受けるというもの。Health Canadaのウェブサイトより

タバコの箱には健康に悪いとの警告が表示されている。こちらは受動喫煙で子どもが健康被害を受けるというもの。Health Canadaのウェブサイトより

 合法化に踏み切った理由の一つに、既に大麻の使用は一般的になっていて、ブラックマーケットが幅を利かせていたこともあります。合法化することで、大麻の売り上げに税金を課すことができると、賛成派はアピールしていました。

 確かに2000年ごろに夫の「パパ友」、いわゆるフツーのおじさんたちが集まって、ポーカーをしながら大麻を吸っていると聞いて、腰を抜かしそうになった記憶があります。日本人の友人にその話をして、彼女は「パーティに行ったりすると、多くの人が吸っていて、あぁ、ここではこれが普通なんだと思う」と言われて、さらにショックを受けました。

 アメリカでは国としては大麻の使用は違法ですが、ニューヨーク、カリフォルニア、ワシントンDCをはじめ、24の州で合法化されています。たとえばバンクーバーから車で1時間程度で行くことができる、お隣のワシントン州では2014年に合法となりました。

 大麻使用を擁護する人たちは、大麻使用はアルコールやタバコと異なり、常習化しないといいます。実際、カナダでは喫煙については極めて厳しく、喫煙場所についても大きく制限をされています。

 建物内部はもちろん、建物の入り口から一定距離、離れていないと喫煙できなかったり、タバコの箱には健康被害についての警告が、生々しい写真入りで表示されています。なのに、子どもたちも集まるような、野外コンサートで、大麻のにおいプンプンとは何事!と怒りを覚えます。


のどかな日曜の公園。子どももいるのに、大麻の匂いがプンプン!

のどかな日曜の公園。子どももいるのに、大麻の匂いがプンプン!

 残念ながら私から見て、大麻に関しては寛容というのがカナダの現状です。

 パンデミックが収束して、留学やワーキングホリディで、カナダに来る若い人もたくさんいます。せっかく、カナダで暮らしているのだからカナダ人と友達になって、様々な経験をして欲しいのですが、気軽に大麻に手を出すのは止めて欲しいと切に思います。

 カナダ保健省は、重度の大麻使用は常習化すると警告しています。カナダ人に「大麻は身体に悪いものではない」と言われても、まずきちんと調べてくださいね。




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