新型コロナ肺炎の感染者急増で、ブリティッシュ・コロンビアでは不要不急の外出は避けることが求められています。まだロックダウンにはなってはいない（3月26日現在）ものの、学校は休校やオンライン授業に変わり、公園のプレイグラウンドは閉鎖、ビーチの駐車場も閉まっています。

　以前のようなコストコへの買い物客の行列は聞きませんが、トイレットペーパーはいつ行っても売り切れ。食料品も買い占める人が多いからか、スーパーの棚は空っぽだったりします。

　ソーシャルディスタンス（社会的距離）という言葉がよく言われるようになり、他人との距離は2メートル取ることが勧められているため、犬の散歩に出て、他の人とすれ違うときも「バイキンじゃないのだから」と思うほど避けられて、ちょっぴり傷つくこともあります。

　ただ、暗いことばかりではなく、できるだけお互いに支え合って行こうという空気もあります。

　3月半ばから本格的に買い物が困難になってきましたが、19日頃から多くのスーパーで、高齢者や障がい者限定の買い物時間を設定。商品がなくなる前に、他の人たちより先に買い物をできるようにしました。

　また毎日7時に一部市民が、大きな音を鳴らしてエールを送っています。警察のパトカーも病院前をサイレンを鳴らして走らせていました。（緊急時のサイレンとは少し違っていたようです）

　そして最近、Facebookなどで、よく目にするのがビデオ会議のZoom。外出を控えて、Zoomを使って、バーチャル家族団らんをする人が多いようです。

　フィットネスジムなども閉まっていて、いつもの仲間に会えないのが淋しいというリクエストに応えて、インストラクターがZoomでクラスを開いてくれました。YouTubeのビデオほど音声が良いわけではないものの、しばらく会えない仲間に会えたことで元気が出たと聞きました。

　さらにFacebookで町内会のような、ご近所さん仲間が集まっているのですが、声をかけあったりしています。トイレットペーパーも「困っている人があったら、うちはコストコで買ってきたので分けることもできるよ」と聞いてくれたり、心強いです。

　ほかにも外出しないので家族の時間が増えたりと、不自由だし不安な毎日ではありますが、悪いことばかりではないなと思っています。

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