台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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女子決勝前の様子

女子決勝前の様子

 高校バスケHBLの決勝トーナメントから2週間後の3月21、22日に、大学バスケUBAの決勝トーナメントが開催されました。こちらも新型コロナウィルスの感染拡大を受け、HBL同様の各チーム選手、指導者、保護者らを合わせ上限50人まで事前に名簿を提出した上で入場が許可される形をとりました。

 HBLとの違いは、質問票は取材申請時の用紙に添付され、会場では氏名、連絡先、過去14日間の海外渡航履歴、体調、体温の記入を行ったことでしょうか。これは2日間通して行われました。

 各チームの選手たちも、名簿と照らし合わせ、全員が揃わないと入れないので、この辺りはHBLと同じでした。


ゴールポストも消毒

ゴールポストも消毒

 消毒も各試合ごとにベンチ、ロッカールーム、客席と行いました。
 HBLでは見なかった、上の写真のゴールポストの消毒も行っていました。また、チームによっては試合中、タイムアウトでベンチに戻ってくる選手の手に消毒用のアルコールを吹きかけていて、徹底ぶりが伺えました。


客席にバナー

客席にバナー

 無観客で席が埋まらないので、主催者も工夫し、客席に各大学の名称を記したバナーを客席に並べました。

 その横には、男子で決勝トーナメントに進出した輔仁大學と國立台湾師範大學が応援ボードを並べていました。


指導者と涙を流す台北市立大學の選手たち

指導者と涙を流す台北市立大學の選手たち

 無観客試合でも、1点差試合が続出、オーバータイムに入る試合も2試合(内1試合は3度)あり、白熱ぶりは変わりませんでした。

 白熱ぶりだけでなく、感動的なシーンも変わらず。

 上の写真では、最後の試合終了後に必ず行われる卒業の儀式終了後、いろいろ思い出したのか、選手たちが泣き出し、指導者も一緒に涙を流し、別れを惜しむ姿が見られました。


喜びが爆発した世新大學の選手たち

喜びが爆発した世新大學の選手たち

 女子は世新大學が初めて優勝しましたが、喜びが爆発するあまり、当日誕生日だったコーチに用意したケーキを顔に塗りつけるイタズラ(注:台湾ではよくあることです)を敢行しました。

 上の写真でも分かりますが、ケーキが床にこぼれ、クリームで汚れてしまいました。女子決勝の後には男子決勝が控えていたので、台北アリーナの清掃員が二人がかかりで慌てて清掃と消毒を行い、何とか試合開始に間に合わせていました。ご時世柄、不衛生なものは徹底的に敬遠されるので、これはばつが悪かったようです。

 感染症対策を行いながらも、これまでと変わらない雰囲気が残る以上に、学生スポーツの魅力を爆発させた台北アリーナの無観客試合でした。


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