ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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2月27日にオンラインで行われた「南米・全伯日本語教育会議」(ブラジル日本語センター主催)。約80人が参加した

2月27日にオンラインで行われた「南米・全伯日本語教育会議」(ブラジル日本語センター主催)。約80人が参加した

 ブラジルで新型コロナ災厄の猛威が収まらない。全国の感染者数は約1300万人、死者は35万人を超えた。その渦中、この1年の間に、初等から高等教育までほとんどの学校でオンラインシステム採用が急増した。

 ブラジルの国土面積は日本の約23倍、世界第5位の広さだ。広大な国土を有するため、多人数が一堂に会すれば移動時間や費用などがかさむ。こんな国情では、パソコンを使ったオンラインが威力を発揮する。特に、教育現場で急進展した。


 オンライン授業での利点は多い。住まいと学校間の往復交通費や、外出時の準備時間のロスを考えれば、確かにこの方法は効果的だ。世界中の人々とも同時に会話ができ、画面での細かい表情も確認できる。近年、声も画像も鮮明になっている。


 とはいえ、人間同士の直接の触れ合いは実感できない。特に、教育現場では対面授業が理想だろう。教師と生徒の信頼関係を考えると、笑顔で直接、触れ合いができないのはつらい。この国で人間同士の抱擁はごく当たり前。双方の間には「気」という目に見えない力が存在すると、強く信じている。


 筆者が理事長を務める「ブラジル日本語センター」でも、このシステムを利用して、昨年3月から教師研修や学習生徒のセミナーなどを実施中だ。授業、会議、情報交換や連絡などを対面からオンラインへ切り替えた。

 近年までは、コンピュータ操作に疎い高齢の日本語教師が多かった。しかし、新型コロナ問題を機に若手と先輩教師との助け合い精神が生まれ、オンラインでの交流・情報交換が円滑になったとの声を多く聞く。世代間の交流、親密度が増してきたのは喜ばしい。


 不自由な生活が続く中、教師も生徒も学校維持・存続のために頑張っている。対面授業ができない毎日はいつまで続くのだろうか。一日も早い新型コロナ禍の終息を祈らずにはいられない。


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