台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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男子決勝の記念撮影後の「愛の抱擁」

男子決勝の記念撮影後の「愛の抱擁」

 台北市立内湖高級中學(以下、内湖高中)の決勝の相手は、同じ台北市でMRTの駅1つ分離れたところにある台北市立内湖高級工業職業學校(以下、内湖高工)。内湖高工は過去に決勝に進出した実績もあり、内湖高中にとっては格上の相手。

 苦戦が予想される試合でした。


試合中の様子

試合中の様子

 内湖高中は、第1セットを21―25で落としたものの、第2セットから徐々に勢いを取り戻し、その3セットを25―15、25―20、25―23と連取し、初優勝となりました。


優勝決定の瞬間

優勝決定の瞬間

 優勝決定時は、前日以上に選手たちの喜びが爆発。

 応援席からのカラフルな紙テープの他…


コーチの胴上げの様子

コーチの胴上げの様子

 コーチたちの胴上げもありました。

 この時、午後11時20分(参考:試合開始は午後9時すぎから)。喜びを爆発させる選手たちの傍らで、運営スタッフは、表彰式の準備に追われていました。

 表彰式の終了は午後11時50分。一部儀式をはしおり、どうにかその時間に終わらせた感じで、表彰式後の記念撮影が続く傍らで、撤収作業が急ピッチで行われていました。

 私は、終了後に慌てて最寄りのMRT新莊駅に駆け込み、0時5分発の台北市内経由南勢角行きの終電になんとか間に合いました。

 ちなみに、高校の2週間後に行われた大学バレーのUVLでは、男子の決勝が午後11時30分すぎに終了し、表彰式の終了は0時を回っていました。

 蛇足ですが、試合の方も大番狂わせがありました。大学の場合、男女ともに國立台湾師範大學が強く、男子は昨年まで13連覇中でしたが、準決勝で敗れ連覇が止まった節目の年でもありました。


男子決勝の選手入場の様子

男子決勝の選手入場の様子

 高校バスケHBLと高校バレーHVLでは、数年前から最終日の3位決定戦と決勝戦の選手入場では、家族、親友、恩師らと一緒に入場するようになっています。

 昨年、各チーム関係者以外の入場を禁じた実質「無観客」開催になった時も、この入場方式は行われていましたが、多少の制限はあっても観客が通常通り入った今年の入場は、選手や家族たちにとって格別だったのではないでしょうか。

 今年の入場の様子を間近で撮影していて、選手だけでなく一緒に入場する家族たちの表情を見ていると、みんな幸せそうな表情を見せていました。高校バスケHBLの女子3位決定戦の時、その様子を見ていて、思わず涙が出てきてしまいました。

 新型コロナウイルス感染の不安は、まだ全くなくなったとは言えない状況にありますが、その中でも安心して練習に専念でき、試合ができる喜びを出している学生スポーツの選手たちの姿は本当に幸せそうに見えました。

 日本も学生スポーツは開催されていますが、状況はいかがでしょうか。
 安心して練習に専念でき、試合ができる悦びが当たり前のようにある日常が早く戻ることを祈ります。


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