スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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あちこちに掲示してある新型コロナ感染予防啓発ポスターが色あせて見える

あちこちに掲示してある新型コロナ感染予防啓発ポスターが色あせて見える

 夏休みも終わりに近づいた8月下旬のある週末、スイス北東部にあるチューリヒ湖の周りを車で走っていると、にぎやかな一角がありました。よく見ていると、人々が食べ物を手に町の通りに沿って歩いています。

 そのうちに、大きな観覧車や絶叫アトラクションがぐるんぐるんと回っているのが見えてきました。夏休みの間、スイスや他のヨーロッパの国々でよく目にする、いわゆる『移動遊園地』のよう。


夏休みをエンジョイした後、新型コロナ感染者が増えすぎませんように…

夏休みをエンジョイした後、新型コロナ感染者が増えすぎませんように…

 昨年の夏休みも、移動遊園地といった地域のお祭りはあったように記憶していますが、1年前は変異種もなく、新型コロナ感染者数が落ち着いていたころ。今年はワクチン接種を終えた人も増え、国も経済・文化活動を再開させている中、たくさんの人々が、夏の解放感もあり、こういったイベントや遊園地を訪れるようになっています。

 移動遊園地で楽しんでいる人々の様子を観察していると、小さな子どもたちのいる家族連れ、そしてティーンエージャーや学生っぽい若者がその大多数を占めているよう。ここにいる人たちの中で、ワクチン接種を完了している人たちは何パーセントほどなのだろう、と思わず考えてしまいました。

 屋外でのマスク着用は義務ではない上、この夏の暑い季節にマスクをつけて歩くと息苦しくなるからか、遊園地にいる人でマスク着用をしている人はほぼゼロでした。あまりの混雑ぶりに、最初は頑張って着用していたマスクですが、逆に「この人なんでマスクしてるの?」という冷たい視線をなんとなく感じ、慌てて遊園地から退散しました(苦笑)。


昨年に比べ、北米など欧州外からの観光客も若干増えた

昨年に比べ、北米など欧州外からの観光客も若干増えた

 それにしても移動遊園地会場は、まるで新型コロナが過去の産物、といった雰囲気でしたが、実はスイスでも新型コロナ感染者は増えていて、病床のひっ迫が深刻なレベルになりつつあるのです。
 
 今年8月31日にあった、スイス連邦内務省保健局による記者会見によれば、現在入院中の新型コロナ感染患者の90%がワクチン未接種者で、そのうちの半分が53歳以下の、社会活動が最も活発な世代なのだとか。更に、ワクチン未接種者で入院しているうちの半分は、基礎疾患もなく、健康体であったことから、それに関しても政府は警鐘を鳴らしています。


大手家具店のイケアにも「予約なしでワクチン接種」ができる案内表示が

大手家具店のイケアにも「予約なしでワクチン接種」ができる案内表示が

 スイス在住の6割ほどの成人がすでにワクチン接種を終えているそうですが、特に若者たちがワクチン接種に来てくれるよう、巡回車でワクチン接種ができたり、商業施設内などで予約なしのワクチン接種が容易にできたり、はたまた若者が夜間集うバーやナイトクラブの近くに、ワクチン接種場を試験的にオープンさせたり、といった様々な試みが各地で行われています。

 それに加えて、これまで限定的であったCovid証明書の利用も、現在の危機的な状況から、飲食店や娯楽施設、コンサートなどのイベント時にも活用する方向であることも、政府は示唆しています。



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