ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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フェスタ・ジュニーナの衣装を身に付けた少女たち

フェスタ・ジュニーナの衣装を身に付けた少女たち

(動画)http://www.youtube.com/watch?v=yFmuEd7KX98
 6月はブラジルではフェスタ・ジュニーナというお祭りの季節です。
 フェスタ・ジュニーナは、もとはヨーロッパの農村地帯の習慣で、キリスト教の聖ヨハネ(サン・ジョアン)を祭る行事だったようです。サン・ジョアンはブラジルでは結婚の聖人とされています。
 
 ヨーロッパの伝統がブラジルの植民地時代からブラジルの田舎に伝わり、それがブラジルの風土に合わさって慣習化したのがフェスタ・ジュニーナです。ブラジルで育まれたフェスタ・ジュニーナのための有名な歌や音楽に合わせて「クアドリーリャ」というダンスが踊られたり、トウモロコシやピーナッツで作られたお菓子が食べられたりします。
 「クアドリーニャ」は若い女性が結婚相手を選ぶようなダンスであったため、ペアダンスです。音楽はサンフォーナ(アコーディオン)やトリアングロ(トライアングル)、数種類の打楽器で演奏されます(今はCDになっていますが)。

 


幼稚園でのクアドリーリャの発表会

幼稚園でのクアドリーリャの発表会

 ブラジルの小さな田舎町では町をあげてお祭りをする伝統が残るところもありますが、サンパウロでは主に子どもたちが通う幼稚園や学校、教会などで、日本のお雛様や端午の節句のような感覚で、歌を歌ったり、ダンスをしたり、トウモロコシやピーナツのお菓子を食べる慣習が残るくらいです。


カイピーラ風にメークアップ!

カイピーラ風にメークアップ!

 6月最後の週末、子どもの通う幼稚園でも、父兄が参加できる歌や踊りの発表会がありました。子どもたちがカイピーラ(田舎)風の衣装に扮し、クアドリーニャを踊る姿はとてもかわいらしくほほえましいものでした。


公園内を練り歩くフェスタジュニーナの行列

公園内を練り歩くフェスタジュニーナの行列

 毎週通っている子どものアート教室でもフェスタ・ジュニーナが行われ、こちらは公園の中を歌いながら行進し、お祭りムードを盛り上げていました。



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