ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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マンジョッカ(キャッサバ)はブラジルを代表する食べ物です

マンジョッカ(キャッサバ)はブラジルを代表する食べ物です

 日本でタピオカといえば、甘いココナッツミルクに浸った半透明のツブツブのお菓子を思い浮かべます。
 ブラジルでは、タピオカはマンジョッカ(キャッサバ)という植物の根(イモ類と同じ)のでんぷんから作られる食べ物として一般に知られています。
 マンジョッカは先住民の時代から食べられており、ヨーロッパ人がブラジルを発見して以降、世界中に広まったといわれています。
 
 真っ白なイモのデンプン質を取り出して乾燥させた粉が、さまざまな料理にアレンジされます。有名なポン・デ・ケージョもタピオカから作られます。
 


左の容器に入っているのがタピオカの粉。フライパンでタピオカを焼いている

左の容器に入っているのがタピオカの粉。フライパンでタピオカを焼いている

 ブラジルで「タピオカ」と呼ばれる料理は、タピオカのデンプンの粉をほんの少しの水と混ぜ、ボロボロとした細かい状態の粉を作り、それをフライパンの上にサラサラとのせて焼かれます。
 粉状のタピオカは、2分ほど焼いていると、「なんと不思議!!」、一枚の生地が出来上がってしまいます。


カルネ・セッカとチーズ入りのタピオカを焼いているところ

カルネ・セッカとチーズ入りのタピオカを焼いているところ

 焼いている途中に、ココナッツやコンデンスミルク、バナナやシナモン、カルネ・セッカ(ブラジルではおなじみの塩漬け肉を、塩抜きして細かく刻んだもの)とチーズなどをタピオカの上にのせます。
 焼き始めてから3分くらいで、上にのせた具を挟んで、生地をフライ返しで折りたたみます。


完成したタピオカ。やっぱりできたてがおいしい!

完成したタピオカ。やっぱりできたてがおいしい!

 完成したタピオカは表面はツブツブ感がのこっていてざらざらとした食感ですが、かむとモチッとしていて不思議な食感です。おいしいです!!私は勝手に「タピオカ・サンド」と名付けています。
 
 ブラジルに暮らす日本人は、タピオカの粉を使ってお饅頭の皮を作ったりもします。イメージするなら、わらび餅です。あんことの組み合わせはバッチリです。


1カ月前に近所でできたタピオカ専門店

1カ月前に近所でできたタピオカ専門店

 タピオカ・サンドは、もともとはブラジルの北東部でよく食べられていたものだと聞いています。サンパウロにはブラジル北東部の人もたくさん暮らしており、彼らが自らの食文化であるタピオカ・サンドを路上などで販売しているのがきっかけとなり、サンパウロでもあちらこちらで見かけられるようになりました。生鮮食品のフェイラ(露天市)でよく見かけられます。値段は1個2レアル~3レアル(約100~150円)です。


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