スペインは1日に5回の食事?
2009.07.26 up
スペインでは本当によく食べる豆類。面倒くさいようですが、圧力鍋で煮るのであっという間に料理できます
「スペインでは1日に5回の食事をとる」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。日本と同じような、ちゃんとした「食事」と呼べるものは実際3回ですが、「おやつ」に近い朝と夕方の間食にもそれぞれちゃんと名前があります。間食とはいえ、メインの食事の時間帯が日本と違うので、それらの「間食」をしないと大人も子供も次の食事までもたないというのが事実です。
食事の名前と時間帯を書いていくと、まず
1. 朝食 (デサユノ)
2. 午前のおやつ (アルムエルソ)正午ごろ
3. 昼食 (コミダ)午後2時ごろ
4. 夕方のおやつ (メリエンダ)午後6時ごろ
5. 夕食 (セナ)午後9時ごろ
おやつには、子供は家から持って来たハムやチーズ果物など、大人はバルでタパス(バスクではピンチョス)をつまむ、という感じです。
これを食べないと、午後2時のお昼ご飯や午後9時の晩ご飯までおなかがもちません。
日本の食生活と決定的に違うのは、お昼ごはん。日本なら、うどんやカレーで軽くすませることが多いですが、こちらは、一皿目、二皿目、デザート、とフルコースで食べるのが普通で、ワインなども飲んでゆっくり食べます。こんなにたくさん短時間では当然食べられず、それでお店のお昼休みも長くて、午後2時から4時まではいつも閉まっているんですね。反対に夜ごはんは、本当にあっさりしています。日本の昼ご飯メニューのような感じで軽く食べて終わります。
私はまだ来たばかりの頃、このスペインの食事の習慣をよく知らずに夫の家族に食事を作って失敗したことがあります。
一度目は昼ご飯。軽く日本の固形ルーを使ってカレーを作るつもりで「私が明日昼ご飯作りますね」と言うと、当日、なんとおばあちゃんまで呼ばれていて、カレーができあがる頃には、テーブルにはきれいなテーブルクロスがしかれ、いつも使わないきれいな食器が並べられています。しかも、平皿のうえに深皿も重ねておいてあり、完全な二皿フルコースモードでした。それでも、その時はその雰囲気に気がつかず、大げさだなあ、と思いながらも、カレーをふつうに出して、みんなに「あれ?これだけ?」という顔をされました。昼食を作るってことは、その日のメイン料理を作るよ、腕をふるうよ、ってことだったんですね。
反対に、晩ご飯にものすごくはりきって何品も作ったのに、「うわー、おいしそうだけど、こんなにも食べられないよ…」と半分も食べてもらえずにがっかりしたこともあります。
スペインにいる時にはこの食事の時間帯を頭に入れて行動しないと、うまくお昼ご飯や晩ご飯を楽しめないので、気をつけてくださいね。
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タグ:スペイン,食事
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