ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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通学用カバンである小型スーツケースを運ぶ少女

通学用カバンである小型スーツケースを運ぶ少女

 ブラジルの子どもたちの通学用カバンでおなじみなのは、スーツケースを小型にしたようなコロ付きカバンです。モッシーラ・コン・ホジーニャMOCJLA COM RODINHAと言われています。
 学校の教科書やノートを毎日持ち運ぶのは確かに重く、モッシーラと呼ばれる普通のリュックサックを背負って歩くのは、大人でもかなり重いように感じます。
 州立学校ではリュックサックも支給されますが、リュックサックを利用しているのは少数派です。


通学用の小型スーツケースを転がしながらガタガタの道を歩く子どもたち

通学用の小型スーツケースを転がしながらガタガタの道を歩く子どもたち

 通学用の小型スーツケースは、子供に人気のキャラクターをデザインされたものがほとんどです。平均価格は150レアルから300レアル(7500円から15000円)で、人気のキャラクターがデザインされていることや機能によって、値段に差があります。
 コロがついていて一見便利なように見えますが、実際にはサンパウロ市内の路上は坂道やデコボコ道が多く、長い道のりをコロを転がして歩くのは不便な現状です。コロもすぐに壊れてしまいそうです。
 小型スーツケースは背負うこともできますが、背負うとリュックサック以上に重く、子ども自身が背追っている姿はほとんど見かけません。よく保護者が背負っています。


通学用小型スーツケースは重いので背負うのはほとんど保護者の役割です

通学用小型スーツケースは重いので背負うのはほとんど保護者の役割です

 サンパウロ市では歩いて通学する子供も少なく、バスや車での送迎がほとんどです。
 観察していると、コロが役に立つ場所は学校内と校門を出てバスまで歩く距離のように見え、そのくらいの場所だったらさほど重くないのではないかと思われるような距離になっています。
 それでも、小学生くらいの子供の多くが小型スーツケースを通学に利用しています。特に決まりがあるわけではありませんが、一種のファッションのようです。


スクールバスの前に置かれた通学用小型スーツケース

スクールバスの前に置かれた通学用小型スーツケース


州立学校で支給されたリュックサックを背負う子供

州立学校で支給されたリュックサックを背負う子供


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