滑り台からボールブールへダイブ!
日本に帰国した時に「子どもは自然の中で元気に遊びまわれていいでしょう?」と問われたのですが、私は「いえ、とんでもない!」と返しました。
ネパールの自然の中で、瞳を輝かせて腕白にのびのび遊ぶ子どもの姿を思い浮かべられたのでしょう。
しかしカトマンドゥの中心部には、子どもが安全に遊べるとことはありません。児童館はもちろん小さな公園とか、遊歩道などもないのです。
子どもたちは、車やバイクが往来する危険な路上や、ごみが放置されたような整備されていない空き地、郊外でも建築ラッシュですから、工事現場を遊び場としています。そうでなければ家に閉じこもってテレビを見るかゲームをしているか、と言った具合。
物騒なニュースが増え、親たちも子どもを外に出すことを非常に警戒しています。
子どもたちに存分に外遊びの機会を与えたいのですが、近くに適当な場所がないのが大きな悩みです。
オープンしたばかりのネパール最大のショッピングモール
やはりそういう親子は多く、最近ショッピングモール内に子どもの遊具を備えた室内遊び場ができはじめました。見学もかねて、2歳の次男を連れて行ってみましたら、お絵かきやブロック、おままごとができるコーナー。トランポリンやウォールクライミングなどアスレチックのコーナー。
小中学生向けには、エアホッケーやバスケットボールゲーム、ゲームセンターにあるような画面での戦闘ゲームを置いています。電動の電車や小型メリーゴーランド、ボールプールなどなかなか充実していて、子どもたちも喜んで遊んでいました。
ちょっとした遊園地のような遊具
しかし、どこのモールでも遊び場の料金体系は基本1時間、15分単位や1時間単位でアップするしくみになっていて、決して安価で気軽に来られる所ではありません。
ざっと考えると、3時間のプレイ料金が、このあたりの建築日雇い労働者の日当500ルピーほどになります。
ういう「贅沢な」遊び場は便利で助かりますが、すべての遊具がプラスチックのつるりとした感触で人工的ですし、マットはポリウレタン系、置いてあるものは遊びの幅に広がりがなく、楽しければそれでよいと諸手を挙げる感じではありませんでした。
プラスチック遊具の色はかなりきつい印象
バスに乗り合わせたネパール人の母親は「この間行ったけど高かったわ。でもそれくらいでないとたくさん人が来すぎて、物を壊すし、汚すからちょうどいいと思うわ」と。
「おっしゃるとおり!」
いざとなったら使える選択肢ができたことは、ありがたく、うまく活用したいと思います。
願わくは、安全、清潔、無料で楽しく遊べる場所を!
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