ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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スーパーで山積みにして売られているショコトーネ(チョコチップ入りでチョコがかかった商品と、チョコチップとホワイトチョコクリームが入った商品)

スーパーで山積みにして売られているショコトーネ(チョコチップ入りでチョコがかかった商品と、チョコチップとホワイトチョコクリームが入った商品)

 ブラジルの誰もがクリスマスケーキといって思い浮かべるのが「パネトーネ」、そして近年は「ショコトーネ」です。
 クリスマスが近づくと、パネトーネやショコトーネは友人や会社の人など、日ごろ関わりのある人からプレゼントされるのが一般的です。
 1個食べれば十分というボリューム感なのですが、いくつもプレゼントされる人は多く、年明けになっても家にパネトーネがゴロゴロしていということもあります。


パン屋さんで販売されているチョコとチョコチップのかかったショコトーネ

パン屋さんで販売されているチョコとチョコチップのかかったショコトーネ

 パネトーネは、干しブドウや保存用に細かく刻んで漬け込んだフルーツ類の入った、パンのような焼きケーキです。イタリアに由来するクリスマスケーキだと聞いており、ブラジルにはイタリアから多くの移民が渡ってきたので、パネトーネの習慣が一般化したと想像されます。
 パネトーネには特有の香りがあり、ブラジルではアイスクリームの味にまでパネトーネを見かけるほど、馴染みが深くなっています。
 
 長期保存ができるというのが特徴で、10月末ごろからスーパーやお菓子屋さんなどの店頭で並び始めます。パン屋さんでは12月に入ったくらいから販売され始め、クリスマスが近づくとさらに多くのパネトーネが店に並びます。
 


スーパーで市販されているパネトーネ

スーパーで市販されているパネトーネ

 パネトーネに並んで、今やパネトーネと変わらないかそれ以上の売れ行きがあると思われるのが「ショコトーネ」です。
 ケーキのパン生地はパネトーネと同じなのですが、フルーツの代わりにチョコチップが入っています。
 ショコトーネは10年くらい前にも見かけられましたが、当時はチョコチップが入ったのみの商品だけでした。それがここ3年か4年の内に、チョコチップの量が多い商品が加えられたり、パン生地の中にチョコチップだけでなくチョコクリームが詰められたり、ケーキの上にもチョコレートがかけてチョコチップがトッピングされたり、ホワイトチョコが加えられたりするなど、バラエティー豊かなショコトーネが現れました。
 スーパーにはパネトーネの箱が山積みにされて売られていますが、よく見ると箱は似ているのですが、今では確実に半分は元祖クリスマスケーキのパネトーネをしのぐ勢いで、ショコトーネが場を占めているような雰囲気になっています。


似たような箱でもよく見るとパネトーネではなく、ショコトーネであることもあります

似たような箱でもよく見るとパネトーネではなく、ショコトーネであることもあります


パン屋さんで販売されているパネトーネ

パン屋さんで販売されているパネトーネ


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