ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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ポルトガル人がオーナーのお菓子スーパーでは、次回の試合に向けてポルトガル国旗も掲げられている

ポルトガル人がオーナーのお菓子スーパーでは、次回の試合に向けてポルトガル国旗も掲げられている

 6月20日(日)のブラジル対コートジボアール戦も、ブラジル国民は試合中継に釘付けでした。
 快勝で3対1の勝利を収めたものの、ブラジル代表の司令塔的役割のカカがレッドカードを受け、25日(金)、一次リーグでは最も強敵であるポルトガルとの試合に出場できないのは少し心配です。
 それでも、既に2回の勝利を収めており、カカに代わる有力選手も控えていると思われるので、後は勝利の女神にお預けというのがブラジルの方針ではないでしょうか?

 ブラジルはブラジル応援ムード一色かと思いきや、密かに次のポルトガル戦に向けてポルトガル国旗がちらほらと見かけられます。
 ブラジルは周知の通り、ポルトガルの旧植民地です。昔から多くのポルトガル人が移り住んでおり、ここ100年以内の間にも多くのポルトガル人が移民として渡っています。
 特にパン屋さんや小売の商店にポルトガル人経営者が今も少なくありません。
 
 我が家の近所には生活必需品を扱う店の並ぶ通りがありますが、約100メートル以内の通りにある2軒のスーパー、一軒のお菓子スーパー、パン屋さん、さらに近隣にあるバール(小さな飲食店)までポルトガル人の2世や3世が今はオーナーになっています。極端な話、ブラジル庶民は植民地時代同様、今もポルトガル由来の人々に支配されているともいえそうです(たまたま家の近所だけでの話ですが)。
 一世のポルトガル人も隠居の身ながら今も存命中の方がおり、そのせいもあってかポルトガルの試合の時にはよくポルトガル国旗がぶら下げられています。
 わざわざポルトガルから国旗を持ってきたのかな?と想像するとなんてマメな人たちなんだろうと思いますが、商店を切り盛りするなら生来小まめな性格であるかもしれません。

 ブラジルで暮らすポルトガル人とその子どもたちは、次回の試合はブラジルが勝ってもポルトガルが勝っても嬉しいというところではないでしょうか?
 


20日(日)のブラジル対コートジボアール戦の後、勝利の音楽、ダンス、お酒に興じる人々

20日(日)のブラジル対コートジボアール戦の後、勝利の音楽、ダンス、お酒に興じる人々

《上の写真の音楽付き映像》http://www.youtube.com/watch?v=xMsH028Ecng

 19日(土)の日本対オランダ戦では、日の丸の旗を飾っている光景をサンパウロで見かけました。


19日(土)の日本対オランダ戦でサンパウロ市内で見かけた日の丸の旗

19日(土)の日本対オランダ戦でサンパウロ市内で見かけた日の丸の旗


W杯の間は、大通りでも運転手にブラジル国旗を営業販売している人たちがいます

W杯の間は、大通りでも運転手にブラジル国旗を営業販売している人たちがいます



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