ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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小雨が降り出し、傘を売るために駅前に向う男性

小雨が降り出し、傘を売るために駅前に向う男性

 サンパウロは11月くらいから2月ごろまで、本格的な夏が雨季と重なります。
 
 ブラジル人は霧雨や小雨が降ったくらいでは、傘をささずに歩いてしまう人が多いです。逆に大雨になったら小雨になるまで雨宿りするという人が少なくありません。
 そのため、傘にこだわるという人は少ないように見えます。
 
 雨季に入ると、午前中は晴天で、午後3時を過ぎると突然1、2時間大雨になるということがあります。そのような時に備えて、折りたたみ傘を持ち歩いている人はいます。それでも、雨季の大雨はいわゆる熱帯性のスコールで、目の前が真っ白になるほど瞬間的に大量の雨が降り、路上に水があふれ出すことも多く、とても普通に歩けないようなことが多いので、多くの人は小雨になるまで雨宿りをしています。
 
 大雨の後は木が倒れたり、太い枝が折れたりすることも多く、直後のテレビのニュースでは、土砂崩れの話題や、どこか低地の地区が浸水してボートで移動している映像もよく流れています。浸水して大変であるはずなのに、なぜか笑顔でテレビに映っているブラジルの人々も珍しくなく、日本の浸水のニュースで映される被災者の表情からは想像を絶するものがあります。


小雨がふり出し、通りに傘を販売する風景が見られるようになったところ

小雨がふり出し、通りに傘を販売する風景が見られるようになったところ

 小雨が降り始めると、駅前など人が行き買う場所では傘を販売し始める人が必ず登場します。
 傘は特に高いわけでも安いわけでもありませんが、どうしてもぬれたくなく、急ぎの用がある人にはありがたい存在です。
 いつも傘を売る人がいるわけではなく、販売する人は普段は通りで雑貨などを販売しています。屋根がない青空市のため、雨が降ると店じまいとなり、傘売りに転身するという様子です。
 天候や時機を見て商売はしなければいけないと思いますが、まさに天候が変わるとすばやく商品を変えるブラジルの露天商のすばやさと商魂には驚きと尊敬の念を抱かせられます。


普段は通りで雑貨商をしている人が、雨が降ると即座に傘売りに転身します

普段は通りで雑貨商をしている人が、雨が降ると即座に傘売りに転身します


地下鉄の駅前で傘販売の準備をする様子

地下鉄の駅前で傘販売の準備をする様子


小雨の中、駅前で傘を売る人々が立っている

小雨の中、駅前で傘を売る人々が立っている


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