ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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この写真のロウロは飼い主さんがイタリア移民のため、イタリア語も話すそうです

この写真のロウロは飼い主さんがイタリア移民のため、イタリア語も話すそうです

 ご近所に体長20センチ以上はあるかと思われる大きめの緑色のオウムを飼っている家が3軒あります。
 この緑のオウムが、それぞれ別の家に暮らしていながら、3羽とも「ロウロ」という名前で呼ばれています。
 初めて1羽目のロウロと出会った時は、そこの家庭がロウロという名前をつけたのだと思っていました。ところが他の2軒の同じタイプのオウムもロウロと呼ばれていることが分かり、実はこのオウムの通称自体がブラジルではロウロのようだと知りました。


「ロウロ」と呼ばれると窓辺に現れるロウロ

「ロウロ」と呼ばれると窓辺に現れるロウロ

 ご近所の3羽のロウロは、人目につく場所にいます。
 
 一羽目のロウロは家の窓辺で飼われています。どうも鳥かごには入れられておらず、部屋の中で人間と一緒に暮らしているようです。
 こちらは飼い主が子どものころにイタリアから来たという方で、ロウロもイタリア語を話すそうです。30年一緒に生活しているということです。
 ロウロの寿命は60年とも70年ともいわれるそうで、人間と同じくらい長生きするそうです。
 イタリア語を話すというロウロは、いつも通りから小さな子どもたちに「ロウロー」と呼びかけられており、最初は見える所にいなくても、呼ばれると必ず窓辺に出てきて、やはり「ロウロー」などと自分の名前を話します。

 


人が集まるバールで飼われているロウロ

人が集まるバールで飼われているロウロ

 もう一羽のロウロはポルトガル人移民の経営するバール(近所の人が集まる小さな飲食店)で暮らしています。いつも家族やお客さんに話しかけられるため、得意の言葉は、もちろん「ロウロ」。そして、「パパイ(お父さん)」「ママイ(お母さん)」など、いくつかのポルトガル語を話します。時には「パパイ、ベン・カー(お父さん、こっちに来て)」などと、命令することもあります。


家族として暮らしているロウロ

家族として暮らしているロウロ

 3羽目のロウロはいつもカゴの中で暮らしているようですが、世話好きのブラジル人の飼い主のもとで暮らせて、のんびりとしています。


狭いカゴで暮らしているロウロ

狭いカゴで暮らしているロウロ


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