ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2025.11

次の月へ
S M T W T F S
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30       

ブラジルで身近に売られている投げゴマ

ブラジルで身近に売られている投げゴマ

 駅前で雑貨を販売している人たちが、投げゴマをしていました。
 いつも同じ場所を歩いていたのですが、その近くの雑貨店で投げゴマが販売されていることには何年も気がつきませんでした。

 理由の一つは、コマの形が自分が育った関西で一般的なコマの形とは違うこと、もう一つは、売られ方が一個一個包装されておらず、またコマを売っているという表示もなく、ただ店の屋根の辺りからベルトなどと一緒に吊るして売られていたということにあります。コマと知らなければ何かのインテリアかと間違えそうです。


店の屋根から吊るされて売られていた投げゴマ

店の屋根から吊るされて売られていた投げゴマ

 コマを回している人たちを見ていると、糸の巻き方は関西の投げゴマとあまり変わりません。明らかに違うのはコマの形で、楕円形というか卵形のような形をしています。
 回し方は関西の投げゴマと変わらないよう(地面に対して平行に投げて糸を引っ張るよう)にも見えますが、人によっては上から投げるようにして回していました。

 コマ回しをしていた人たちに尋ねると、ブラジルでは彼らが子どもだった1960~1970年代にはよく遊んでいたそうです。最近の子どもはあまりコマ回しをして遊んでいる姿を見かけなくなったとも話していました。


投げゴマを手のひらで回している人

投げゴマを手のひらで回している人

 自らがイメージする日本の投げゴマの形が違ったのでコマについて調べてみると、九州ではブラジルで見られるような形のコマが見られるとのことで、ヨーロッパなど日本以外の国ではブラジルのような形が一般的であるとも記されていました。
 九州はフランシスコ・ザビエルに代表されるようなポルトガル人やオランダ人などが西洋文化をもたらしたことで知られています。ブラジルにも多くのポルトガル人やオランダ人が到来したことでヨーロッパやアフリカの文化がもたらされました。日本のコマもブラジルのコマもルーツは同じかもしれません。
 
 ちなみにコマは1個3レアル(約150円)でした。回し方をその場で教えてくれます。


関西でイメージする投げゴマ

関西でイメージする投げゴマ



レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives