ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2025.9

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

民家の庭の木にぶら下げられたベイジャ・フロールを引き寄せるための小道具

民家の庭の木にぶら下げられたベイジャ・フロールを引き寄せるための小道具

 公園や通りを散歩中にふと木を見かけると、時々、枝に何か水分の入った筒状のプラスチック容器がぶらさがっていることがあります。筒の下の方にはプラスチックでできた花が装飾されています。
 容器に入った水分は砂糖水で、花の中心から砂糖水を吸えるようになっています。
 この小道具はベイジャ・フロールという鳥を引き寄せるために使われます。


ペットショップで販売されているベイジャ・フロールを引き寄せるための小道具

ペットショップで販売されているベイジャ・フロールを引き寄せるための小道具

 ブラジルには大きさも色も様々な美しい鳥がたくさんおり、最も身近な鳥の一つがベイジャ・フロールです。日本ではハチドリといわれます。ベイジャ・フロールという名前は花にキスをするという意味で、ハチドリの蜜の吸い方がそのまま名前になっています。

 ハチドリを引き寄せるためのプラスチック容器は身近なペットショップなどで手軽に購入することができます。一つ6レアル(約300円)くらいです。
 庭の木に砂糖水を入れてぶら下げておくと、本当にハチドリが飛んでくることがあります。ハチドリの訪れを待つのはちょっとした日々の楽しみになります。
 道具をつるした時期や場所が悪いとハチドリは全く飛んでこないこともあります。ハチドリが飛んでこない代わりに、甘い蜜をかぎつけたハチばかりがブンブンと押し寄せることもあり、さされると痛いので対処に困ることもあります。ハチドリは朝日が差すような明るい光がある時によく飛んでくるようです。

 プラスチック容器ではなく、どこにでも咲いている花の蜜を吸うベイジャフロールもよく見かけます。美しい鳥が身近な暮らしは、どこか詩的な世界を思わせられます。 


<ハチドリの写真を参照>http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/T/Tpong/20040104/20040104105246.jpg


ペットショップで販売されているベイジャ・フロールを引き寄せるための小道具

ペットショップで販売されているベイジャ・フロールを引き寄せるための小道具


<ハチドリの写真参照2>
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0702/feature03/gallery/images/ph1.jpg


レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives