ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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小売商店で見かけたブラジルの身近な頭痛薬「doril」

小売商店で見かけたブラジルの身近な頭痛薬「doril」

 ブラジルでよく知られる頭痛薬にドリル(doril)という種類があります。
 ドリルは少し頭痛がするくらいの時ならよく効きます。幼児や妊婦以外なら、たまに飲む分にはそれほど大きな副作用もありません。
  
 ドリルは薬局で購入できる以外に、身近な小さな食料雑貨店やパン屋さん、バール(飲食店)などでも売られています。
 食料雑貨店でもパン屋さんでも、ドリルは飴玉やキャラメルなどがばら売りされているレジカウンター付近に置かれて販売されています。
 


実はレジの後ろに密かにドリルを置いて販売しているパン屋のレジカウンター

実はレジの後ろに密かにドリルを置いて販売しているパン屋のレジカウンター

 実は、レジでドリルの写真を撮らせてほしいとお願いすると「ノン!(ダメ!)」と断られてしまいました。
 理由を尋ねると、実は小売商店で市販の薬はもちろん、ドリルを販売することは法律で禁止されているとのことでした。
 ところが、本当にこのドリルは身近な商店でたいてい売られています。違法ということが信じられないくらいです。
 ただ、言われてみると、飴玉などが表で人目がつくような場所で販売されているのに対し、ドリルは少し離れた場所や分からないような箱に入れられていて、店員さんに尋ねると取り出してくれることが多いです。
 
 頭が痛いと何もかもやる気がなくなり思考も停止しています。そんな時、すぐに痛みが取れる薬はついつい手が伸びてしまいそうです。頭痛も一種の病気であり、違法であってもいたるところで販売されているというのは、ある面で人を助ける行為とも言え、商売にもなるということであれば、よほど厳しく取り締まらない限り、ドリルが身近に販売されなくなるということはないかもしれません。


小売商店やパン屋さんのレジ付近はアメ玉やガムばかりですが、レジにいる店員さんに尋ねるとドリルを出してくれることが多いです

小売商店やパン屋さんのレジ付近はアメ玉やガムばかりですが、レジにいる店員さんに尋ねるとドリルを出してくれることが多いです


地下鉄構内にある身近な頭痛薬「ドリル」の広告

地下鉄構内にある身近な頭痛薬「ドリル」の広告



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