
折り紙イベント・真ん中で折り紙指導をするピエルルイジ氏
4月2日、3日の週末、ローマ市内で日本支援を募るチャリティーイベントが伊日財団の後援のもと行われました。

本屋の店長アントニオ氏とレジに置かれた募金ボトル
2日の午後、本屋Mondadori Via Piave店にて、「鶴と津波」という日本文化の紹介を通し義援金を募るイベントが開催されました。防災庁に勤務するイタリア人折り紙愛好家のピエルルイジ氏が、折鶴のワークショップを開催し、訪ねるお客さんと共に3時間で100羽の折鶴を折りました。イベント終了後、千羽折って日本に届けたいとのことです。同時にローマ大学のクッチネッリ氏が、日本人の自然との関係を折り紙文化と関連つけた興味深い講演も行われました。レジには募金のボトルが今週一杯置かれ、収益金の全ては、日本赤十字に送られます。

チャリティーコンサート会場の入口で募金を募るシスター達
3日の午後にはグレゴリアン大学にて、ローマカトリック日本人会主催のチャリティーコンサートが行われました。イタリア人女児の教会コーラスに始まり、ローマ在住の日本人ソプラノ・オペラ歌手の歌のご披露、カトリック韓国人会のコーラス、今回の地震を日本で経験された田近涼子さんのピアノの演奏。全ての演奏が素晴らしく、質の高いコンサート。最後、華奢なピアニストの田近さんが奏でる力強い音色が、今何か私達日本人が表に出さず、心の中に留めているものを引き出すような演奏に心を打たれました。

沢山の観客でうめつくされたコンサート会場の様子
コンサートの司会を流暢なイタリア語で務め、主催者でもあるカトリック・イエズス会の菅原裕二神父様の出身地が被災地気仙沼市であり、ご親族を亡くされたお話もありました。同地の現状を凛々しくも語られる姿に私も思わず涙が出てしまい、コンサート後沢山のイタリア人達が神父様のお話にとても感動していました。400人収容の会場は満席、約2時間のコンサートも大成功を収めました。会場での募金以外にも、銀行振り込みでの募金口座も5月31日まで開設されます。

司会を務めるカトリック・イエズス会の菅原裕二神父様
一日も早く日本の復興につながるよう、イタリアからも支援の輪が広がっています。
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