ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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「第6回韓国文化祭り」で民族衣装に着がえて記念撮影できるコーナー

「第6回韓国文化祭り」で民族衣装に着がえて記念撮影できるコーナー

 「第六回韓国文化祭り」が5月21日、22日にサンパウロ市内で開催されました。
 祭りが開催されていた場所はボン・ヘチーロ地区と呼ばれる、現在韓国人街として知られる地区にある学校の施設と、隣接する通りです。
 韓国文化のお祭りだけに、来場者は東洋系の顔立ちの人の場合でも韓国に縁のある方と思われる人が多く、同時にブラジル人の来場者でもにぎわっていました。


「第6回韓国文化祭り」韓国料理の屋台

「第6回韓国文化祭り」韓国料理の屋台

 学校の施設内では、2011年で公式に48周年を迎えるブラジルへの韓国移民の歴史の写真を展示するコーナーや韓国出身や韓国系ブラジル人の絵画や書道展、民族衣装に着がえて記念撮影できるコーナー、ハングル文字の書道コーナー、子供の折り紙コーナー、韓国への旅行案内などがありました。
 屋外の通りでは、ブラジルでは珍しい韓国料理の屋台が並び、トッポッキやチヂミなどを通りで立ち食いする人の姿が目立っていました。
 ショーステージでは韓国舞踊やK-POPを歌う若者の姿などのほか、韓国文化だけでなく日本の和太鼓グループなども参加する様子もあり、日中はお祭りムードに包まれていました。


「第6回韓国文化祭り」の屋外の屋台へ続く出入り口

「第6回韓国文化祭り」の屋外の屋台へ続く出入り口

 2010年頃の推計で、韓国人はその子供や孫の世代を含めて、ブラジル全土で約5万6千人、内5万人がサンパウロに居住しているということです。
 日本移民とその子孫が約150万人ブラジルで暮らしているといわれるのと比べて少ない気がしますが、韓国の躍進ぶりはブラジルの日常生活で強く感じられます。
 例えば、既製服の縫製や販売の分野では、韓国移民の人がボン・ヘチーロ地区やブラス地区と呼ばれる地区で集中して商売を行っています。特に女性服の分野において韓国系企業はブラジル市場の30%以上を占め、直接的、間接的に約30万人の雇用生み出しているという説明を読んだこともあります。
 ブラジル社会での韓国企業の存在感もとても高く、サムスン・グループ、LGグループ、ヒュンダイ・グループなどはブラジルの誰もが知っており、サムスンやLGはサンパウロの人気サッカーチームであるサンパウロFC(LG)やパルメイラス(サムスン)のメインスポンサーでもあります。
 韓国はサンパウロでもとても身近なアジアになっています。


「第6回韓国文化祭り」のブラジルへの韓国移民の写真コーナー

「第6回韓国文化祭り」のブラジルへの韓国移民の写真コーナー


「第6回韓国文化祭り」のハングル文字の書道コーナー

「第6回韓国文化祭り」のハングル文字の書道コーナー


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