台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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5月31日発行のフリーペーパーより。左は相関する内容の報道、右はメーカーが出した商品の安全報告をするための一面広告

5月31日発行のフリーペーパーより。左は相関する内容の報道、右はメーカーが出した商品の安全報告をするための一面広告

 今、台湾の報道は題字の件一色に染まっていると言っていい状態です。
 先週、台湾のある会社が販売しているスポーツドリンクから、可塑剤で発がん性が高いと指摘されるDEHPが検出されたことを受け、当該ドリンクが店頭から撤去され、会社の幹部が謝罪会見を行いました。

 それを受け、台湾の大手コンビニは、当該ドリンクだけでなく、販売されているスポーツドリンク全てを安全確認が取れるまで店頭から撤去する、という事態になりました。

 その中には日本でも台湾でも人気が高いスポーツドリンクも含まれていました。現在は、これまで通り販売されていますが、店頭から一時消え、私も買えなくなりました。


 


 その騒動、今では更に進み、医療機関で使われる飲み薬、栄養補給剤、濃縮果汁、ジャム、化粧品等にまで及んでいます。

 お茶をベースにした台湾オリジナルドリンクも、濃縮果汁やジャムを使った商品を販売しています。そのため、該当するドリンクが販売できなくなる等、営業面でダメージを受けているという報道もありました。

 そして、行政機関には、不安を持った消費者が、一斉に自分が購入した製品を持ち込み、検査依頼をした事で、検査担当者が悲鳴を上げる、という光景も紹介されました。


TVBSのニュースの画面より。先週から、この報道が多くの時間を占めています。

TVBSのニュースの画面より。先週から、この報道が多くの時間を占めています。

 ちなみに、この騒動で健康被害が出た、という報道は、今のところありません。

 騒動の早い終息を願うばかりです。




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