ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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午前6時から営業しているバール

午前6時から営業しているバール

 ラテン系の国というと、「夜遊びが好き」とか「一生懸命遊んで楽しく仕事する」という勝手なイメージを持っていたのですが、サンパウロは働く町だというのが日常生活の中での印象です。
 あまり身近ではありませんが、サンパウロで一番早起きなのは、セアザ(中央卸売市場)で生鮮食品の売買をする人々に違いありません。近所のお花屋さんは午前2時に起きて、3時過ぎには買出しに出かけ、5時過ぎには買い物を終えて店に戻って営業を開始するという話でした。

 どこでも毎日出会える身近な人で早起きだと思われるのは、バールやパン屋さんで働く人々です。バールは簡単な軽食とコーヒーなどがいつでも飲食できる店ですが、早いところでは午前5時、6時から営業しています。そして、そこで働く店員さんをカウンター越しで見ていると、眠い朝という雰囲気はほとんど無く、朝から機敏な動きとスピード感でパンを焼いたりサンドイッチを作ったり、コーヒーを入れて、素早くお客さんにサービスしてくれます。
 ブラジルの人々を見ていると、スローライフという言葉が似合い、週末になると深夜過ぎまでパーティーしているという場面も身近な一方で、このように朝一番にバールで小回り良く働く人々を見ていると、サッカーやF1でブラジルが強い原点を見るような気がします。
 朝早いバールの店員さんに就寝時間を聞くと、午後8時半で、午前4時に起きて、5時から仕事を始めると言うことでした。バールは午後10時、11時頃まで営業しているのが一般的で、2交代制で働いている人がほとんどです。早朝から働く人は午後2時に仕事を終えるということでした。
 午前6時ごろには通勤や通学する人が現れ始めるので、やはり朝の一杯のコーヒーを提供する仕事は、町のお母さん的な存在かもしれません。やがて午前8時になるとスーパーマーケットなども営業を開始します。


早朝から営業しているバール兼パン屋さん

早朝から営業しているバール兼パン屋さん

 ちなみに、近所でよく流行っているバールやパン屋さんのオーナーは、ほとんどがポルトガル人やポルトガル人の子供やお孫さんで、オーナーといえども家族の誰かが必ず早朝から夜中まで一緒に仕事をしています。日本人も勤勉だと言われてそれも事実だと思いますが、個人的な印象では、それ以上にポルトガル系の中小規模の商店主の働き者な姿の方が身近で印象的です。





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