カナダとアメリカは地続きなので、飛行機や船に乗る必要はないし、気軽に行き来できます。特に夏の旅行シーズンは国境を越える人が増えます。週末にここカナダからアメリカに行こうとすると、数時間待つということになりかねません。

さて、そんな国境越えは、アメリカの連続テロ事件以前は、カナダ人はパスポートなしでも通過できました。でも、テロ実行犯がカナダから入国していたのではないか？と事件直後は言われたこともあって、現在ではパスポートが必要となっています。

それから、万引きなどの軽犯罪でも犯罪歴があれば、国境で入国を認められないことがあるとかで、高校生が「ほんの出来心で、一生不便をすることもあるから注意すること」と指導を受けたと聞いたこともあります。（どこの学校でもそういう指導をしているというのではないでしょうが）

最近、軽犯罪歴のある米国人の男性が、カナダへの入国を拒否されたとしてニュースになっていました。彼は車ではなく飛行機でバンクーバーに到着したそうです。

この男性はサンフランシスコ在住のジョン・コブさん。20年ほど前の高校生時代に、ライバル校のマスコットだったヤギを盗み出したそうです。殺人犯とか、銀行強盗のような重罪を起こしたわけでなく、いかにも高校生が悪ふざけで行ったことのように聞こえます。

男性はこれまでにも何度かカナダを訪れているものの、ブラックリストに入っているのか、毎回、詳しく調べられています。今回は特に厳しく、持ち物をチェックしたり、携帯電話のテキストメッセージまで読まれたというから、テロリスト扱い？と疑いたくなります。

結局、コブさんは、入国できなかったといいます。若気の至りには気をつけなきゃ。（もう若くないんですけど）

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