ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場で満開を迎えた沖縄桜

7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場で満開を迎えた沖縄桜

 7月初頭のサンパウロ市では、カンヒザクラ(寒緋桜)
が満開を迎える場所がいくつかあります。サンパウロではカンヒザクラのことを沖縄桜と呼ぶことがあります。理由は分かりませんが、日本では本州よりも温暖な地域で咲く機会が多いことや、ブラジルへの日本人移民には沖縄出身者が多く、もしかして最初にカンヒザクラを植え始めたのは沖縄県に縁のある方だったのかもしれません。
 桜の咲いている場所は、公園や広場であることもあれば、街路樹や民間の施設の庭先であることもあります。
 桜の木を植えたのは、主に日本から移住された方々です。そのため、桜の木を見かける場所は、日本人やその子孫の日系人の存在感が感じられる地域であることが多くなっています。


7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場で満開を迎えた沖縄桜

7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場で満開を迎えた沖縄桜

 例えば、サンパウロ市内で週末にはいつも日本人や日系人の高齢者が集まって練習や試合を行っているゲートボール場があります。そのゲートボール場を囲むようにして沖縄桜が植わっており、7月初めには満開を迎えます。
 沖縄桜が満開の時の美しさは、植物や花を育てるブラジル人の愛好家などの方にとっても一際目を引くもののようです。ゲートボール場付近を歩いている時に通りのブラジル人から満開の桜情報を伝え聞きました。
 他にも、サンパウロ市内の街路樹や日本人が関わる施設の前で沖縄桜を見かけることがあります。また、サンパウロ市に隣接するサン・ベルナルド・ド・カンポ市の日系人が創設したアルモニア学園という学校の庭先でも沖縄桜が満開を迎えていました。


7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場で満開を迎えた沖縄桜

7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場で満開を迎えた沖縄桜

 現在、サンパウロ市の朝晩は10度を下回って冷え込む日も多く、日中は20度を少し上回る日もあります。このような気温の中で開花に適している桜は、本州を中心に咲くソメイヨシノなどよりは、沖縄桜のようです。
 おそらくサンパウロに暮らすブラジル人には、日本の桜といえば沖縄桜というイメージが普及しているのではないかと思います。
 サンパウロ市以外にも、ブラジル各地に沖縄桜や本州にあるタイプの桜の木が植えられている場所があります。そのような場所では「桜祭り」なども開催されていることがあります。

 沖縄桜が咲くと、もう少し厳しい冬の寒さが続き、8月下旬から9月初めごろにはブラジルの本格的な春の訪れを教えてくれる国花の黄色いイぺーの花が咲き始めます。 
 


7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場にある石碑と沖縄桜

7月初めからサンパウロ市内のゲートボール場にある石碑と沖縄桜


サン・ベルナルド・ド・カンポ市の日系人が創設したアルモニア学園の庭先で満開を迎えた沖縄桜

サン・ベルナルド・ド・カンポ市の日系人が創設したアルモニア学園の庭先で満開を迎えた沖縄桜


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  • 2 コメント

2 - Comments

asukaより:

2011 年 07 月 17 日 20:43:21

綺麗!まるで日本にいるようだね。ブラジルに遊びに行くなら、今の季節がいいのかな?来年はぜひ遊びに行ってみたいです。。。

tomokoより:

2011 年 07 月 20 日 03:33:04

〉ASUKAさん
 サンパウロとは本当に不思議なところです。いろんな国の人が好き好きにルーツの文化を大切にしたいという気持ちをとがめられることなく表すことができるとでもいうのでしょうか・・・でも、何だかんだいってやっぱりブラジルです。ドイツや日本とは本質的には平行線(特にドイツのレポートを読ませてもらうたびに痛感!)、でもだからこそ気になるお国ともいえるような・・・

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