フランス

フランス:ボルドー

佐々木ののか(ささきののか)

職業…大学生
居住都市…ボルドー(フランス)

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仮装して走る人々

仮装して走る人々

9月も上旬のことですが、私の住むボルドーから鈍行で1時間半のポイヤックで行われたメドックマラソンの見学に行ってきました。ここには全世界から1万人のランナーが集まり、1年に1度、ぶどう畑しかないこの田舎町が盛大に盛り上がります。写真でお分かりかと思いますが、ランナーには仮装が推奨されています。


工夫を凝らした仮装

工夫を凝らした仮装

42.195Kmを走り、見事優勝したランナーには、「体重分のワイン」が贈られるという何とも太っ腹なマラソン。また、仮装部門でのMVPというものあるため、みなさんご覧の通りの気合の入れようです。ちなみに去年の仮装MVPは日本人の方だとか。


広大な葡萄畑

広大な葡萄畑

このマラソンの特徴はそれだけではありません。なんと、給水所では水の他に、ワインが配られます。その上、最後の10キロはハムやチーズ、牡蠣など、提供される食品の多さは、まるで1つのコース料理のようです。私のようにエントリーをしていない人でも、ワインや特産品をもらえる場合もありますし、ただ広大なぶどう畑を散策するだけでも十分楽しめます。


このポイヤックという街は、本当に葡萄畑以外には何もない街で、普段は恐らく閑散としているのだろうなという印象を受けました。しかし、メドックマラソンの開催により、こんなにも人が集まっている。このメドックマラソンを見て私が感じたことは「地方の可能性」です。十勝も食が有名で、多少のひいき目があったとしても、その品質は世界でも通用するはずだと私は思っています。しかし、そんなにも素晴らしい十勝の食品を、十勝という名前を世界の人々が知らないという事実は、十勝で生まれ育った私を何だか悔しい気持ちでいっぱいにさせるのです。


十勝の食品のクオリティに関してはもう十分です。必要なのはたくさんの人に来てもらうことだけだと思います。円高が進んでいるため、なかなか国内旅行者の数は伸びませんが、円高がこれだけ進んでも日本に憧れて、観光に来る外国の旅行者の方は数多くいらっしゃいます。大抵の方は、東京や京都に行ってしまいますが、もしも、ここ十勝で年に一度、ちょっと風変わりなイベントが行われたら、たくさんの旅行者の方で街が賑わい、活気づき、十勝ブランドの名が世界に知れ渡るのも夢ではないでしょう。地方活性化の1つのツールとして、メドックマラソンを紹介しました。


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