フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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 もし海外に滞在するチャンスがあったら、ツーリズムだけではなく、現地になじんで交友関係が築ければと願う人が少なくないはずです。

 音楽やスポーツに国境がないというのは本当で、バルセロナ海岸沿いでサッカーをしている人たちに「一緒にやりたい」と言うと、簡単に受け入れてくれて、その後 友達になれたりします。音楽も、外で歌っていたら、「その曲、僕の好きなアニメの…」とか、気軽に話しかけられるでしょう。

 でも、誰もが音楽やスポーツでアピールできるわけではないですよね。

その場合、その国々で人々に愛されている文豪が必ず存在しますので、その著書を語れるようにすることも 実効性が高いんです。

その国の人気文学を語れば、初めて言葉を交わす相手でさえ、そこに『親和性』が育まれ、彼らとの関係性が対等になるからです。


  これは、外国で社会になじむ『コツ』です。

スペインでは、日本人の誰もが知っている「ドン・キホーテ」を書いたスペイン人のセルバンテス。そして、ヨーロッパならどこでも通用するのが、イギリス作家のシェークスピアでしょう。

 もし外国人に聞く機会があったら、「思春期は、シェークスピアが大好きだった」と答える人が多いことに驚くに違いありません。


サン・ジョルディ祭で作家たちがファンにサインしている会場

サン・ジョルディ祭で作家たちがファンにサインしている会場

 カタルーニャ地方発祥のサン・ジョルディ祭は、「セルバンテス」と「シェークスピア」の命日にちなんで4月23日です。そのくらい、文豪たちが、バルセロナ市民の心に深く影響を与えているのがわかります。


週刊誌などのメディアに記事も執筆しているロサ・マリア・マルティネス氏。5月8日撮影

週刊誌などのメディアに記事も執筆しているロサ・マリア・マルティネス氏。5月8日撮影

 バルセロナでは、時々、シェークスピアについて学びを深め分析している方の講演や祭りがあるほどです。

5月8日、シェークスピアに関する講義に参加した時です。「人が他人をコントロールすることも犯罪である」という考えに観衆が意見を出して論じ合っていました。最終的には、全員が拍手喝采して、喜びに満ちた感じで会が終了し、私は予想外の皆さんのパッションに呆気にとられていました。

 シェークスピア好きは、老若男女を問いません!

 シェークスピア専門家ロサ・マリア氏は、2019年から2年ごとに精力的にシェークスピアについての本を出版しているが、何と90歳を超えているのだから、そのパワフルさに脱帽します!


 共通のことに対する、【自分の所感をしっかりアピールする】と、たどたどしい言葉で話しても構わず、彼らは耳を傾け、一気に親近感を持って接してくれるようになります。

 また欧州では、村上春樹のファンが多いので、日本の文豪でトライするのもアリかも!


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