ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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ブラジルでは身近な歩道のペドレイロ(石職人)

ブラジルでは身近な歩道のペドレイロ(石職人)

 ブラジルには様々なタイプの歩道があります。長方形の石を敷き詰めたタイプや、石の断片をモザイク状に敷き詰めたタイプの歩道は珍しくありません。

 石畳は、基本的に一枚一枚、一個一個、ポルトガル語ではぺドレイロと呼ばれる石職人が手作業で敷いていきます。

 ブラジル史の本を読んでいると、ブラジルに現れた近代的な石畳の舗装の話は、17世紀前半にオランダが統治したペルナンブッコ州レシーフェの町の発展の記述で登場します。その時代から今も技術は大きく変わっていないのではないかと想像させられるような石職人の手仕事を、サンパウロの街中では時々見かけることができます。


サンパウロでは欠損がよく目につく石畳

サンパウロでは欠損がよく目につく石畳

 ブラジルの手作業で敷き詰められる石畳は、造りたてはきれいなのですが、時間が経過すると、1、2年もすれば石が抜けたり欠けたりし始めます。石を接着させるセメントの質に問題があるのか、自然災害によるものか、人災なのかは分かりません。

 そこで登場するのが、石畳の欠損を修理する石職人です。ブラジルの石畳は短いスパンで欠損が出るため、石職人の仕事の需要は決して低くなく、サンパウロでは街中の風物詩として、今も石職人の手仕事を身近に見ることができます。
 
 サンパウロではいたるところの石畳をはじめ、あらゆる舗装の歩道が欠けたり穴が空いたりしています。歩道に欠損があると、ハイヒールがはまったり、車輪がはまったりして歩きにくいのはもちろん、事故やけがの要因です。サンパウロでは歩道を歩く時も油断厳禁、注意が必要です。


手作業で敷き詰められるモザイク状の石畳

手作業で敷き詰められるモザイク状の石畳


手作業で敷き詰められるモザイク状の石畳

手作業で敷き詰められるモザイク状の石畳


敷き詰められる前のモザイク状の歩道の石

敷き詰められる前のモザイク状の歩道の石


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